何においても「世界一」という称号を与えられれば誇らしい気分になるであろう。このほどギネス世界記録・動物編「Guinness World Records Amazing Animals 2018」にて「世界一長い舌を持つ犬」に米サウスダコタ州のセント・バーナード犬が選ばれ、飼い主は喜びを露わにした。
『Metro』『The Sun』『Evening Standard』などが伝えている。

サウスダコタ州スーフォールズに住むカーラ・リッカートさんの飼い犬である8歳のセント・バーナードのモチ(Mochi)は、前回のギネス世界記録を持つペキニーズ犬パギーの11.43cmよりも更に7cm長い18.58cmの舌を持つ。このたび「世界一長い舌の犬」として新記録に輝き、初のギネス世界記録・動物編「Amazing Animals」の本の表紙を飾った。

モチは2歳の時にコロラドにある救済団体からリッカート一家に引き取られた。カーラさん曰く「モチを見て一目惚れ」したそうだ。大型犬のモチは、そのサイズ同様豊かな心を持ち穏やかで楽天的な性格だという。
しかし何より目に留まるのは、モチの垂れ下がった目と大きな口からはみ出た長い舌だ。モチを見た大抵の人が目を逸らすことができないほどモチの容貌に魅入り、笑い、写真を撮らせてほしいと頼んでくるとカーラさんは明かす。

しかしカメレオンのように口から伸びるモチの舌は、長過ぎるため呼吸に困難をきたすこともあるようだ。また口を開けるたびに大量の涎が垂れ、長い舌にはマグネットのように汚れやゴミ、葉っぱなどがすぐに付いてしまう。さらには、普通の犬のように床にあるものを舌で拾い上げることも困難で、助けを借りなければできないということもしばしばあるそうだ。

「モチはピーナッツバターが大好物で、さつまいもを食べることも好きなんです。
コスチュームを着ての写真撮影も好きだし、家族と一緒に過ごすことも大好きなんですよ」と言うカーラさんの言葉からは、モチをとても可愛がっていることがうかがえる。

そんな愛犬がギネス世界記録として名を残すことを、カーラさんだけでなく娘のヘザーさんも喜んでいる。「モチは家族にとって天からの贈り物なんです。モチがありのままでいてくれることを誇りに思います」と言い、カーラさんも「今でもギネスに登録されたなんて信じられないわ。モチはとっても謙虚で自慢気に振る舞うような犬ではないけれど、きっと私たち同様に誇らしい気持ちでいることでしょう。世界記録保持者の一員になれるなんて本当に素晴らしいことだし、他人に笑顔をもたらす機会を与えられたことを嬉しく思います」と語っている。




画像は『Guinness World Records 2017年10月3日付「Video: Meet Mochi, the dog with the longest tongue」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)