イタリア北部のトレヴィーゾ県スプレジアーノに暮らすエリーザ・ジロットさん(40歳)は、昨年8月21日に娘アナちゃんを出産した。しかし喜びは束の間、出産した当日にエリーザさんは乳がんと宣告されてしまったのだ。
その後、1年経たぬうちに余命わずかと知らされたエリーザさんは、アナちゃんの父であるアレッシオ・ヴィンセンゾットさんと結婚式を挙げた。そしてがんと闘いながらも「これから成長していく娘のために母親の私から何か思い出に残るものを」と願い、アナちゃんの17年分の誕生日プレゼントとクリスマスプレゼントをインターネットで購入した。
アナちゃんが小さいうちは、本やおもちゃ、人形などのプレゼントを用意し、13歳になった時には最初の宝石を、14歳には日記帳を、そして18歳の特別な誕生日にはエリーザさんのお勧めの旅行先をピンで刺した地球儀が準備された。
アレッシオさんは、地元メディア『La Repubblica』に「私たちの人生は、娘の誕生とがんとの闘病という2つの道に向かって進んでいました」と明かしている。しかし病に打ち勝つことができなかったエリーザさんは、愛する娘とはたった一度のクリスマスと今年の1歳の誕生日をシェアしただけで、8月27日にこの世を去った。
幼い娘を残して旅立っていかなければならないと知った母の気持ちはいかばかりであったことか。だが母になったばかりだったエリーザさんは、娘のことだけを思ってはいなかった。実は家のあちこちにアレッシオさん宛ての手紙が隠されてあったそうだ。
画像は『Essere Felici è un'altra cosa 2017年9月30日付Facebook「Elisa Girotto, la mamma che ha preso 18 regali alla figlia neonata prima di morire..e i messaggi per Alice prima di morire.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)