ホストファミリーとして東欧に住む子供4人を一時的に預かった夫妻。しかしその子たちに出会った途端、2人は愛を感じた。
英語が話せない4人の子を養子にすると決めた夫妻が、その決心を家族や友人らに伝えた時の反応を収めた動画が話題になっている。『Inside Edition』『Today』『ABC News』などが伝えた。

米ノースカロライナ州シャーロットに暮らすドリュー・ウォルツさんとタミーさん(31歳)は、世界の孤児たちが夏やクリスマスにアメリカでの生活を体験し、生涯を共にする家族を見つけることをサポートする非営利団体「Open Hearts and Homes for Children(OHHC)」を通して、昨年のクリスマスに8歳、9歳、11歳の男児3人と13歳の女児1人の姉弟4人のホストファミリーとなった。

5週間という生活で英語が話せない4人の子供たちとはアプリや手話を使ってコミュニケーションをとり、ウォルツ夫妻はたちまちこの姉弟が大好きになった。再び東欧へ戻る4人に強い寂しさを感じ、3か月考えた末に夫妻は4人全員を養子として迎えることに決めた。

今年3月、夫妻は家族や友人らに4人を受け入れることを伝えた直後の様子をビデオに収め始めた。
タミーさんは「単にFacebookで“お知らせ”のような形で発表するのではなく、自分たち夫婦や子供たちが生涯覚えていられるような特別なことをしたかったんです。私たちは養子縁組で親になりますが、私たちの家族や友人、コミュニティー全体も受け入れることを子供たちに知ってもらいたいという思いがありました」と話している。

友人や家族らはそのことを知ると歓喜の声をあげた。「これからは4人の子供のひいおばあちゃんになるのよ」と伝えられた祖母のマッジさんは、感動し声を詰まらせ涙したそうだ。タミーさんとドリューさんは、周りの人たちの温かい反応が詰まったこの動画を8月に再びやって来た4人に見せると子供たちは大喜びしたという。

タミーさんは「クリスマスに来た時は、空港で別れる際に子供たちは泣いていました。
でも今年の夏は『パパとママの所を去るけどまた戻って来る』という気持ちになっていたのでしょう。一旦、子供たちの家がここにあると感じたら、食器洗いやゴミ出しなどいろんなことを手伝ってくれるようになりました。4人は本当に可愛くて思いやりがあり、とても愛情深いんです」と語っている。

ウォルツ夫妻が収めた動画の中でも喜びを露わにしているOHHCのコーディネーターを務めるミッシェル・ザイナーさんは、夫妻の友人でもあり「子供のいない夫妻が、4人を一度に養子にすると聞いて驚いています。彼らが一緒にいる時は一つの家族のような雰囲気ですから、夫妻が子供たちに温かい家庭を与えてあげることに疑いの余地はなく、私たちも安心して夫妻に4人を任せられるでしょう」と明かしている。なお養子縁組の手続きが完了するのは来年の初め頃だそうで、子供たちや夫妻も待ちきれない様子だ。
テックインサイトでは今回タミーさんに取材を試みたが、残念ながら回答を得ることはできなかった。

現在、孤児たちを支援する非営利団体「Lifesong for Orphans」のサポートを受けて、ウォルツ夫妻には寄付金アカウントが設置され養子縁組費用が集められている。最後にタミーさんはこのように語った。

「子供を養子にすることは容易ではありません。それでも全て価値があることで、人はみな誰かのために生きているのだと思っています。愛があれば4人はどんなことでも乗り越えていけるでしょう。」

このニュースを知った人からは「こんな廃れた世の中だけどなんて素敵な話」「優しい夫妻だね。
泣けたわ。家族で幸せになって」「この4人の子供たち、なんかウォルツ夫妻に似てるね。本当の親子みたい」「このニュース読んで笑顔になれた」といった声があがっている。



画像は『Inside Edition 2017年9月28日付「Couple Films Shocked Reactions as They Tell Family and Friends They're Adopting 4 Kids」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)