ドナルド・トランプ氏(70)の大統領就任により、アメリカのファーストレディになったスロベニア出身のメラニア夫人(46)。その夫人につき、日本ではあまり知られていない事実をいくつかピックアップしてご紹介したい。
美しく、トランプ大統領とは親子ほど年の離れたメラニア夫人は一体どのような人物なのか…?

■ドナルド・トランプ氏との出会い
夫妻が出会ったのは、1998年のこと。当時トランプ氏と2番目の妻はすでに破局状態で、1999年に離婚が成立している。トランプ氏は出会った日に「電話番号を教えてくれ」とメラニア夫人に迫ったものの、答えはなんと「No」。その代わりに「あなたについて詳細を教えなさい」と告げたというが、その理由を後にメディアにこう語っている。

「もし私から電話番号をあげたら、私は彼が電話をかける“複数の女性のうちの1人”になってしまうでしょう?」

そんな賢いメラニア夫人に、トランプ氏は自宅、オフィスなどの電話番号全てを教えたとのこと。それにより、プレイボーイとして有名だったトランプ氏をメラニア夫人は少々見直したもようだ。


■豪華な挙式には、“あの人”の姿も
トランプ夫妻の挙式には、大統領選でトランプ氏と闘ったヒラリー・クリントン氏も夫ビル氏と揃って出席。この式でメラニア夫人は1500ものクリスタルが散りばめられた豪華なウェディングドレスを見事に着こなし、多くのゲストを驚かせた。またベールが非常に長く歩きにくかったことから、アフターパーティには別のドレスに着替えて登場している。

■外国語
メラニア夫人は母語の訛りが強く「英語がまともに話せない」と揶揄されることもあるが、実は母語に加え英語、フランス語、セルビア語、さらにはドイツ語も話すことができる。この言語能力がホワイトハウスで役立つ可能性を指摘されているが、スピーチを披露した回数は少なく「それは母語の訛りの強さゆえではないか」という声も少なからずある。

■スロベニアの歓喜
メラニア夫人の母国スロベニアでは、夫人のファーストレディ・デビューに大喜び。
「ぜひともアメリカとロシアの関係改善に力を貸したい」と願い、アメリカ新政権の成功に貢献したいと希望しているという。

■隠していた“兄”の存在
メラニア夫人の父は、夫人によると非常に伝統を大事にする勤勉な男性なのだそう。しかしメラニア夫人の母と結婚する前に、別の女性が父の息子を出産。夫人はその報道につき「事実ではない」と否定していたのだが、その後「質問を誤解していた」と訂正し「何年も半分血のつながった兄がいることは知っていた」と告白している。

■メラニア夫人の人気
残念ながらメラニア夫人の人気はあまり高くない。元大統領のオバマ氏の妻は非常に人気が高く国民に親しまれていたため、どこまで追いつけるのかに国民は注目している。
しかし根っから明るいオバマ夫人と少々冷たい印象のあるメラニア夫人は対照的で、どこまで国民に支持されるかは今後の頑張りしだいと言えそうだ。

■結婚前にはヌード撮影も
モデルとして活動していたメラニア夫人は、過去に雑誌の撮影でヌードを披露したことがある。これにつきトランプ氏は「欧州では、このような写真はありふれているしファッショナブルなんだ」と語っているが、「ありふれているから」「ファッショナブルだから」と脱ぐ人が多いワケがない。

■夫の移民政策をどう考えているのか
過去にこの点を問われたメラニア夫人は、「私は法律に従います」「正式な書類を用意もせずにこの国で暮らしたりはしない」とコメント。トランプ氏による過激な発言についても「メキシコ人を侮辱したとは思いません」「彼は不法に入国する人達の話をしているのです」と擁護している。

■夫への期待
メラニア夫人も、トランプ氏の態度には少々「難アリ」と考えているもよう。
過去にトランプ氏は「妻にも娘にも、大統領らしく振る舞いなさいと言われるんだ」と明かしている。またメラニア夫人は夫のTwitter依存に辟易し、「やめてほしいことは?」と問われ「Twitterね」とあっさり答えたこともあった。

■メラニア夫人の育児
「息子は意志が強く、とても特別な賢い子なの。独立心があって、自分の望みもハッキリ分かっているわ。そんな彼を、私はリトル・ドナルドと呼ぶことがあるの。容姿は私にも夫にも似ているのに、性格は父そのものよ。」

■ファーストレディとしての予定
これについては、実質的にトランプ氏の愛娘イヴァンカさんが引き受ける可能性を報じるメディアもある。
メラニア夫人と息子は夏までニューヨークに残ることが決まっており、その間はホワイトハウスに通うワケにも行かないため、イヴァンカさんがその役をしばらく引き受ける可能性があるというのだ。過去にも妻を亡くした大統領が娘をファーストレディに任命したことがあるため、イヴァンカさんがしばしファーストレディとして活動する可能性はゼロではないのかもしれない。

外国からアメリカに移り、大富豪の妻に、そしてファーストレディになったメラニア夫人。そのメラニア夫人が夫の大統領就任式でふと見せた悲しそうな表情が話題になっているが、夫や政治には無関係の息子までもが多くの国民に批判されている現実は、メラニア夫人にも重くのしかかっているはずだ。せめて息子は守りたい。それこそが、今のメラニア夫人の一番の願いではないだろうか。

(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)