都民ファーストの2人離脱でグラつき始めた小池都知事の足元

小池旋風の“風向き”が変わってきた――。小池百合子都知事(65)が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」所属の音喜多駿(34)、上田令子(52)両都議が、都議会定例会閉会日の5日にも会派を離脱することが分かった。理由は、小池知事の「希望の党」代表就任や都民ファの運営方針に反発したものとみられている。希望立ち上げの際、小池氏は絶対の勝算があったはずだが、この2人の都議の離脱で、その足元がグラつき始めている。

音喜多氏と上田氏による造反の動きは3日に分かった。両氏はともに旧会派「かがやけTokyo」時代に都知事選で小池氏を一貫して支援し、都民ファに転じた。音喜多氏は一時、都民ファの都議団幹事長も務めた。

2人が会派離脱を決めた背景を、元みんなの党関係者は「音喜多氏は小池氏の側近の野田数氏が都民ファを仕切りだしてから、メディア露出がなくなった。個別にマスコミ取材を受けさせない方針に納得がいかなかったようだ。加えて夏の都議選で都民ファから出馬した元みんなの党出身者も重要ポストに就くこともなく冷遇された。小池氏の政治手法には、裏切られた気持ちが強いのだろう」と指摘。「かがやけ――」にはみんなの党出身者も参加していた。




音喜多氏らが反旗を翻したことで今後、小池知事の都民ファはスキャンダラスな話題を振りまくことが予想される。

都政関係者は「都民ファ都議の中には、政治資金規正法への抵触、薬物常習、不倫が疑われる者もいる。マスコミは小池人気に押されてネタを出さなかった。音喜多氏らは(党幹部人事の不透明さなどから)都民ファこそブラックボックスだと理解したのでは。音喜多氏らの離脱を受けて、都民ファ都議の実態が次々と暴かれる可能性がある」とみている。



都民ファを率いて7月の都議選に圧勝し“怖いものなし”の小池氏は、破竹の勢いのまま「打倒・自民」を掲げて国政政党を旗揚げしたが、ここに来て暗雲が垂れ込め始めている。

この日、若狭勝氏(60)、細野豪志氏(46)、玄葉光一郎氏(53)の前衆院議員が揃って会見して発表した希望の第1次公認候補者リストからも、寄せ集め集団ならではのデコボコさが浮き彫りになった。

リベラル派への“排除リスト”の存在でミソをつけた希望側は、民進党側に譲歩する形で192人の候補者中、110人を民進党側(希望側は82人)から公認せざるを得なくなった結果、候補者の中には、当選だけを目的に希望に“潜伏”する“隠れ民進”がかなり含まれているのだ。

政界関係者は「若狭、細野さん両人とも蚊帳の外で、小池氏と民進党の前原誠司代表だけで公認候補者を決めた。都民ファから離脱者が出たことで、小池人気は急落するでしょう」と語る。

希望側が突きつけた、改憲や安全保障政策への支持を求めた政策協定書は、この隠れ左派にとっては踏み絵も同然。玄葉氏も「拒否感を示した人も当然いた」と明かしたが、“プライド”を捨てても“バッジ”欲しさの一心で希望に“潜伏”している左派勢力が当選後にタイミングを計って小池氏の元から大量離党するのは想像に難くない。

小池氏が「出馬は100%ない」と否定しても公示日の10日になってみなければ分からない状況。小池氏の言動に振り回されることへの辟易感も出始めている。

都知事なのに国政政党の党首になったり、首班指名についても「選挙結果を見て決めたい」とする日和見姿勢に世間がついていけなくなっているムードもある。音喜多氏らの離反から一気に世論の“小池離れ”が加速し、衆院選の流れを大きく変える可能性も出てきた。

あわせて読みたい

\ この話題でみんなと話そう /

【社会】アクセスランキング

もっと見る

今話題の最新ニュース

コメントを投稿する

白熱中の話題ランキング

ランキングをもっとみる