【東京・調布の連続放火】バイク2台黒焦げにされた被害者の嘆き

ニンジャ(手前)とR1Z(奥)。溶けたタイヤと黒焦げの車体が痛々しい

13年前の悲劇の再来か…。東京・調布市の住宅街で1日、連続放火事件が発生した。地元では商業施設のオープンに合わせた愉快犯による犯行、もしくは2004年に起きた連続放火事件の模倣ではないかとささやかれている。当時は死亡者も出ているため、これ以上の被害が続くことも懸念される。

警視庁によると、1日午前0時39分から55分にかけて調布市下石原1丁目の地域内で4件の不審火が通報された。最初の現場は集合住宅の駐輪場だ。そこに置かれていた2台のバイクが燃やされた。住人によると、「ポン!ポン!」という破裂音が聞こえたという。続いて約200メートルのほぼ一本道を直進しながら、一軒家やアパートにつけられていた複数の花飾りが燃やされた。最後に駐車場に止められていたトヨタの自動車に火をつけられた。現場で数える限り、犯人は少なくとも6度は火をつけている。



9月30日と10月1日は地域の祭りが行われており、紙で作られた花飾りが各所につけられていた。自動車はカバーが燃えて、車体は真っ白に。しかし、もっとも悲惨なのはバイクだ。2台とも黒焦げで見る影もない。火の手は高く上がり、駐輪場の屋根も焦がした。

バイクの所有者は集合住宅に住む家族の兄弟だ。弟(22)は燃える愛車ヤマハ「R1Z」を目前に何もしてやることができなかった。「ああいうときは怒りよりも、無心になるものですね」とつらそうに語る。「3か月前に中古で16万円で買ったんです。レストア(性能修復)してる最中で、まだ一度も乗ったことがなかった…」。不幸なのは、ナンバー登録していなかったために火災保険未加入だったことで、「保険には入りましょう」という言葉が重苦しい。兄(25)のカワサキ「ニンジャ」は新車で50万円で購入したという。



実はこの地域では2004年10月にも連続放火事件が発生。2日間にわけて合計9件の連続放火が起きて、木造住宅に住む小学6年生の少年が焼死している。当時を知る住民は「連続放火と聞いて、あのときのイヤな記憶がよみがえった。模倣犯じゃなければいいけど…」と眉をひそめる。模倣犯とすれば“最悪”の結果まで手を緩めないかもしれない。

犯人が火をつけたルートのすぐ裏手の道路には、警備会社と契約する建物が周囲に計3台の防犯カメラを配置しているが「警察からもまだ問い合わせがない」(建物関係者)。犯人がこのカメラの存在を知っていたとすれば、地元に詳しい人間による犯行の可能性も高い。

また、先月末から調布駅で新しい商業施設が大々的にオープンした。「調布が注目されるそのタイミングを狙って火をつけた愉快犯じゃないかしら?」(調布の商店街関係者)。警視庁調布署では放火事件とみて捜査を進めている。

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