銀行「紙の通帳」有料化検討に賛否の声  「当然の流れ」「過去の履歴をちゃんと残して」
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収益の悪化しているメガバンクが「紙の通帳」の有料化を検討していると報じられ、ネット上ではさまざまな声が寄せられている。

紙の通帳有料化に賛否の声


朝日新聞デジタルの記事によると、メガバンクの最大手である三菱東京UFJ銀行では、「通帳発行手数料」の導入が議論されており、紙の通帳を使った預金者から手数料を取るという案が出ているとのこと。銀行側の負担が大きい紙の通帳を有料化することでネット通帳の利用を促し、預金口座を維持するコストを軽減することが狙いという。


また産経ニュースによると、18日の記者会見で全国銀行協会の平野信行会長は「手数料の形は理屈としてはあり得る。お客さまにとっての価値を十分考えたうえで今後も検討する」とコメント。あくまで“検討中”とのことだが、実現の可能性は十分ありえるとしている。また同記事の取材に、大手銀行の首脳は「(出入金記録を)墨で書き、印鑑を押していたころの遺物。海外では使われていない」と答えていた。

紙の通帳の有料化検討の報道に、SNSなどでは「今の時代紙の通帳を持つことのメリットってないでしょ。
これは当然の流れ」「紙の通帳だと磁気不良とかのリスクがあるし、むしろ全面的にWEBに切り替えても良いのでは?」「紙か紙じゃないかは金融機関の本質とは全く関係ないところだし、こういうどうでも良い部分でコストカットするのは賢いやりかた」と賛同の声が。

一方で反発する声も寄せられており、「基本的には“ネット”というものを信用していない自分にとって、紙の通帳有料化はかなり困る」「ネット通帳は過去の取引記録が少ししか残らないのが不便。紙の通帳を有料化するならWEBでもちゃんと過去の履歴をさかのぼれるようにしてくれ」といった意見も寄せられている。


紙の通帳は将来的に廃止される!?


三菱東京UFJ銀行は2016年にも、紙の通帳の原則廃止を検討していると各新聞社が報じて話題になっている。同銀行はネットバンキングの利用者に、紙の通帳の代わりとしてインターネット通帳「Eco通帳」を提供。今のところ「Eco通帳」を解約して紙の通帳に戻すことも可能なのだが、ネット上では「とうとう紙の通帳がなくなる時代がやってきそうだな」などと囁かれてきた。


実際に韓国の銀行では、2017年9月より紙の通帳の新規発行を原則ストップ。「中央日報」によると、2017年以降から5年間をかけて紙の通帳の“完全廃止”を進めているという。これに韓国のユーザーからは「お年寄りを苦しめるだけ」などといった批判が続出中。今後通帳のありかたはどのように変化していくのだろうか。