テレビを最も見ている都道府県は北海道だった 「ご当地ネタ」は視聴率アップに効果的?


インテージは10月31日、都道府県ごとのテレビの視聴実態を把握するために実施した、スマートテレビの視聴ログデータの分析結果を発表した。テレビの視聴行動から県民性や地元愛が垣間見れる結果となった。


テレビを最も見ている都道府県は北海道だった 「ご当地ネタ」は視聴率アップに効果的?


まず「1日あたり何時間テレビが見られているのか」都道府県別テレビの総接触率をみると、1位は北海道(26%)で6時間8分だった。続いて2位は宮城県(24%)で5時間50分、3位は秋田県(24%)で5時間49分という結果に。
一方でテレビを最も見ていない都道府県は鳥取県(17%)で4時間5分と、北海道と約2時間以上の違いがあることがわかった。

テレビを最も見ている都道府県は北海道だった 「ご当地ネタ」は視聴率アップに効果的?


読売テレビの「秘密のケンミンSHOW」など、「ご当地ネタ」が特集されたテレビ番組が数多く放送されているが、実際に地元の人たちにはどのような影響があるのだろうか。
9月7日放送の「秘密のケンミンSHOW」で福島県のラーメンを題材とした「潜入!最強ラーメン王国福島!」では、福島県の接触率が普段の2倍程度に上がっていた。
また14日には「好評!海無し県民大集合」、21日には「長野熱愛!巨大唐揚げ山賊焼に騒然!」特集が放送されると、長野県の接触率が1.5倍になるなど、ご当地ネタが取り上げられた県では普段よりも多くの人がテレビを視聴する傾向が見られた。


テレビを最も見ている都道府県は北海道だった 「ご当地ネタ」は視聴率アップに効果的?


また各都道府県の代表が出場する甲子園ではどうだろうか。2017年夏の甲子園決勝で、広島県代表の広陵高校と、埼玉県代表の花咲徳栄高校がどちらも県としての初の優勝をかけて戦った。試合開始から1時間ほどは広島県の接触率が高かったが、花咲徳栄高校が大量得点をとった時間帯に広島県の接触率は下がり、一方で埼玉県の接触率は継続して伸び続け、試合終了時に最も高くなった。

テレビを最も見ている都道府県は北海道だった 「ご当地ネタ」は視聴率アップに効果的?


最後に衆議院選挙の速報番組の見られ方について都道府県別にみると、関東と近畿で比較したときに、近畿の方がご当地放送局の接触率が全体的に高めだった。また、関東の中でも神奈川県や東京都、近畿の中でも京都や兵庫といった人口の多い大都市エリアではご当地放送局の接触率が低く、群馬県や栃木県、和歌山県や滋賀県といった地域では接触率が高い結果が見られた。これらの結果から同調査では「政治の中央」から離れれば離れるほど、「自分の住んでいる地域への関心が高い人が多い」と分析している。