GitHubは「設計図共有サイト」日経見出しに異論 ソースコードはどう表現すればいい?
「Official Microsoft Blog」より。

MicrosoftがGitHubを買収したニュースを日本経済新聞電子版が「マイクロソフト、設計図共有サイトを8200億円で買収」というタイトルで報じた。“設計図共有サイト”と紹介したことに、違和感を覚える人が続出した。


“設計図共有サイト”表記に様々なツッコミ


同記事はMicrosoftによる75億ドル(約8200億円)でのGitHub買収を伝えるもの。しかしソフトウェア開発向けプラットフォームのGitHubを“設計図共有サイト”と言い換えたことが物議を醸し、6月5日現在では「マイクロソフト、開発者向け共有サイト買収 8200億円」というタイトルに変更されている。

“設計図共有サイト”というワードはたちまちSNSなどで拡散され、様々なツッコミが。「たぶん“ソースコード”を一般向けに“設計図”と表記したんだろうけど、それだと若干語弊があるような…」「GitHubって設計図共有サイトだったんだ」「よーし今日も元気に設計図(ソースコード)書いていくか!」といった声が上がっていた。

一方で「ソースコードを設計図って言い換えるのは悪くない表現なのでは? “原始プログラム”みたいな謎用語よりよっぽど分かりやすい」「“コンピューターが参照する”設計図ってことなのでは?」「ソースコードを何も知らない人に説明しろってなったら、自分も“設計図”って言っちゃうかも」と納得する声が。

“ソースコード=設計図”を妥当とする意見もあるようだが、中には他の言い換えを提案する人も。「設計図ってより“手順書”の方が近い気がする」「『プログラム文字列』って言い換えはどうだろうか」「ちょっと長いけど『コンピューターへの指示書』がいいんじゃないかな?」「テキストデータだしせめて設計“書”にするとか…」といった声が寄せられている。


“謎のAI半導体メーカー”って一体どこ?


そのほか今回の言い換え問題には「設計図でもなんでもいいけど、そもそもGitHubを“ソースコード共有サイト”として良いのだろうか」といった指摘も。企業を簡潔に形容するワードを巡っては、以前も「日経ビジネスオンライン」が「詳報:トヨタが頼った謎のAI半導体メーカー」というタイトルの記事を掲載して話題になっている。

この“謎のAI半導体メーカー”とは、「GeForce」シリーズなどでお馴染みの世界的半導体メーカー「NVIDIA」のこと。後日ハフポストの取材にNVIDIA日本支社の広報担当者は「記者は弊社をよく知った上で取材しています。“謎のAI半導体メーカー”という見出しは、読者の興味を惹くための釣りタイトルだと思いますが、記事自体は中身の詰まった内容です」と応じていた。