即興のラップバトル番組「フリースタイルダンジョン」、4thシーズンのREC4。
チャレンジャーが5人のモンスターを倒せば賞金100万円獲得の即興のラップバトル。

即興で、韻を踏みながら、言葉とリズムを相手にぶつける8小節3ターンの勝負だ。
3本勝負、2本先取で勝利。
ただし、判定が全員一致するとクリティカルとなり即勝利確定である。

チャレンジャーKUREI
ZEEBRAに「FORK愛がヤバイ!」と声をかけられるKUREI。

最初のモンスターはFORKではなく裂固だ。

裂固「HEY YO 差を見せよう 同世代だけど通せない」
ガッチリ韻を踏み合う同世代対決になった。
KUREI「こいつのスキルで会場を「え?」 俺のスキル出て最高潮」
「最高潮」で、腕をあげ場を盛り上げる。
チャレンジャーKUREI、勝利。
「フリースタイルダンジョン」お前を通して初代のモンスターとも勝負してんだよ…FORK至言か
フリースタイルイラスト/小西りえこ

そしてFORKの登場。
先攻をとるKUREI。
「先攻チャレンジャー後攻はモンスター 奴隷が貴族殺しにきました」
しょっぱなからリスペクトふんだんに込めてカマす。

「俺はアホじゃねぇBeat黄昏 ライム獲れたて超えるぜ憧れ」
自分の中にあふれるリスペクトを乗り越えようとする感じが、カッコイイ。
それに対してFORKは、いつものFORK節を炸裂させる。
「韻を踏みすぎるのも考えもんだな 本当の価値が分かんねぇもんだ」
足し算は終わって引き算がはじまってると宣言し、
「筋を通せば2、3文字でも必ず刺さる」
と刺す。
KUREIは、
「俺の始まりがあんただ そしてその場所からリスペクトリスペクトマジ飽きたかもしれねぇ」
とFORKリスペクトを揺るがさず芯にすえたまま全力でぶつかっていく。
それを受けてFORKの「始まりが俺なら俺が終わらす」かっこいい。
しかも、これを言われたKUREIが、また嬉しそうに笑う。
その表情も爽やかでカッコよかった。
FORK、「ここで踏みましたみたいなフロウやめろ 下品だ」
魅RIン戦でぶっ放したフレーズ再び。
またKUREIが嬉しそうに笑う。
「ここに立ったら何を言っても良いと思ってんのか」
FORK、空気玉を転がすような手の動き。
「勘違いすんな むしろ逆。俺はそういうやり方に口を出す 釘を刺す すべてを吹き飛ばすんだ」
ラストは韻を踏む気持ちよさものせてくる。

第一ラウンドは、2対3で、モンスターFORKの勝利。
ZEEBRA、グッときて思わず「やっべ」と声をあげる。
ハンカチで目を抑えていたのは、汗を拭いていたのか、感涙をぬぐっていたのか。

第二ラウンド。
後攻のFORK「そんなんじゃ視聴者は全力坂見たら寝ちまうんじゃねぇのかなって心配になって来るんだよね」
すごいパンチラインきた、アガる! ワイプで抜かれていた輪入道もめちゃアガり。
「全力坂」は、フリースタイルダンジョンが地上波で放送される直前に流れているミニ番組。

東京の数ある坂を、美女が全力で駆け上がるシンプルでストロングな映像だ。
さらに
「お前が見てる先よりもな俺はもっと先を見てんだよ お前を通して初代のモンスターとも勝負してんだよ」
って、グッと重いフレーズを放つ。
KUREIも「あんたがいなかったら出てねぇよ3度めダサすぎる だけどここでかますスキル分かってんだろ?」と食い下がる。
1対4でFORKの貫禄勝ち。(テキスト/米光一成 イラスト/小西りえこ