ブレーキを無くした暴走アニメ「おそ松さん」が帰ってきたぞー!
10月2日(月)1:35から、テレビ東京系他で放送予定。赤塚不二夫の「おそ松くん」をベースに成人したニートな6つ子を描く、スラップスティックコメディ。
シモネタ、パロディ、ブラックユーモア、なんでもあり。
2015年から放映された一期の内容をおさらいして、放送に備えよう。
帰ってきた「おそ松さん」第二期直前だから、一期をしゃぶりつくしておかないと
おそ松さん 二期メインビジュアル(公式HPより)

今からでも間に合う6人の見分け方


視聴の壁になるのが、6つ子を見分けられるかどうか
改めて一期のキャラのポイントをチェック。

・おそ松
長男。カラーは赤。
彼が6つ子の基本形なので、正直一番顔を見分けるのが困難。

最初のうちは「消去法で余ったのがおそ松」くらいで見ていったほうが楽。
アホな小学生のまま育ったため、図々しくクズ発言を繰り返すので、口を開けばすぐに見分けられる。
兄弟大好きで、まれにお兄ちゃんらしい発言をする器の大きさも見せる。

・カラ松
次男。カラーは青。サングラスをかけていることが多いので見分けやすい。

矢沢永吉系に浸るナルシストで、メンタルはカッコつけたがり中学生的。
迷ったら、ドヤ顔眉毛かどうかで確認できる。なおファッションセンスは壊滅的にダメ。
えらくウザがられており、兄弟からは「クソ松」呼ばわりされている。とはいえ根はかなりの男前。

・チョロ松
三男。
カラーは緑。とにかくよくしゃべる。6人のツッコミ担当。
八の字眉毛で、アホ毛がないのがポイント。
大のアイドルオタクで、常識人ぶった意識高い大学生的なキャラ。
6人の中では比較的まともな思考の持ち主。
みんなに「シコ松」と呼ばれるのは、お部屋で一人でいたしているのを見られてしまったから。

・一松
四男。カラーは紫。「猫背」で「猫が好き」と覚えておけば、見分けるのは簡単。
目は半開き、サンダル履きでジャージ。髪の毛を見れば、ボサボサなのですぐわかる。

厭世的でひねくれもの、斜に構えた高校生的メンタルの持ち主。
実はさみしがりやで、自分に自信がない。部屋の中だといつも隅っこにいる。

・十四松
五男。カラーは黄。目がイッちゃっており、袖がダブダブ、いつでも半ズボンなので見分けるのは容易。
真っ直ぐ歩くことすらままならないので、後ろから見てもわかる。
テンションがいつも高く、声が常にでかい。会話が成立しない宇宙人的キャラ。
大の野球好きで、肉体派。兄弟からも困ったやつ扱いな彼、主役回はいい話が多い。

・トド松
六男。カラーはピンク。口元がωになっているのを探せば見つけられる。
動きはなよっとしている。足首を巻き上げた、洒落た服装も特徴。
あざとく立ち回りつつも、かなり腹黒いドライモンスター。女の子には社交的なプレイボーイ
彼の働く喫茶店では女の子たちに「トッティ」と呼ばれており、兄たちがネタにしてすっかり定着。

一期で起きた事件


・1話の抹消事件
アニメ第1話「復活!おそ松くん」は、モノクロの旧「おそ松くん」テイストから始まり、「進撃の巨人」「ラブライブ!」「うたプリ」「弱虫ペダル」など、ありとあらゆるアニメのパロディを盛り込んだ回だった。
F6こと(これも「花より男子」パロ)、頭身の高い美形6つ子も登場。
ネットでは賛否両論ありつつも、話題性は抜群だった。

ところが2015年11月5日に、BDとDVDに1話収録なし、各配信サイトで配信期間終了後二度と配信予定なし、という完全抹消宣言が出される。
これにファンは大騒ぎ。やはりパロがまずかったのか? それとも高度な販売戦略なのか??
結局BD・DVDには2話、3話の他に、3.5話が追加収録。1話は入っておらず、幻回になった。
(関連・ネット大騒ぎ。収録中止「おそ松さん」“幻の第1話”を徹底的に振り返ってみた

・3話修正事件
BD・DVD収録予定の1巻の、3話「こぼれ話集」について「製作委員会の判断により、テレビ放映したものと一部収録内容を変更させていただく事になりました」と発表。
問題になったのは「ほれいけ!DEKAPANMAN」らしい。
デカパンが、アンパンマンの格好をして人を助けに行くパロディ。パンツに手を突っ込んでキンのタマをちぎったり、おしりからカリントウを出したりとシモネタのオンパレード。

BS放送の際に、ここに規制が入る。さらにはBD・DVDでは完全に未収録確定。
かくして、地上波が完全版、というレアな事態になった。

これを見てほしい、一期のおすすめ


めちゃくちゃなギャグもあれば、人情あふれる話も、思想性を含む話も、なんでもありなのが「おそ松さん」。
一期の必見エピソードをいくつかご紹介。

・5話「エスパーニャンコ」
普段兄弟と仲良くしない一松。彼がかわいがっているニャンコが、デカパンの薬で人の心を読んで話せるようになった。
5人が仲良く猫を取り囲んで話す中、一松は斜に構えて部屋の隅でうずくまる。
そんな一松の気持ちを、エスパーニャンコが読み取ってしまう。
ニャンコ「なんで僕には友達がいないの。まあそんな価値自分にあるとは思えないけど。怖いんだよな、人と距離を縮めるのが。期待を裏切っちゃうかも、自分が」
彼は素直になれないまま、ニャンコを追い出し、悩む。

一松が自己評価の低さのジレンマに陥いる様子を描いた回。彼のひねくれの真意が一度判明すると、セリフ全てが、他者を攻撃せず自分を責める苦しみに聞こえてきて切ない。
この回の前後で、兄弟と一松の関係が少し変化しているのがいい。
なお、カラ松が5話Aパートで誘拐されていて帰ってきていないのに、誰も気づかず放置しっぱなしで話が進んでいる。これぞ「おそ松さん」流という回。

・9話「恋する十四松」
6つ子の中で、唯一きちんと好きな子と仲良くなった十四松の話。
十四松は兄弟でも会話が通じない謎人間なだけに、5人は大ショック。
好きな相手に告白しようと決めて決意をする十四松。最初は嫉妬するものの、真剣な姿を見て応援する5人。
十四松「一ヶ月くらい前、彼女死のうとしてて」「彼女すごい笑ってくれたんだ。面白いって。大好きだって。でも、もう、会えないって。田舎に帰るらしいんだ、今夜の新幹線で」

彼女が十四松をふった理由は、はっきりとは描かれていない。
ただ、おそ松がAVを借りに行った時、あることに気づいたのがヒントになっている。
少女が十四松のリストバンドをしてたり、夫婦岩の縄が切れてたりと、全体的に含みをもたせたまま終わるエモーショナルな回。おそ松の気遣いと、十四松の包容力が、印象的。

・20話「イヤミの学校」
「お笑い論」をガチでやった異色作。
イヤミがお笑い学校を開いているところに、6つ子がやってきて、芸人になりたいと言い出す。
「クラスでは常に笑いとってましたー」「ツッコミには定評あり。あとMCと裏回しもいけまーす」「芸人とは呼ばないで。僕、もっとポップな感じでいくから」。
素人お笑い芸人あるあるに対して、ザックザックと現実の正論を突きつけていくイヤミ。
「チミのように面白くないと簡単に切って捨てる輩は、自分にそれが無いと言ってるのと同じザンス!」「教師の言うことを馬鹿正直にメモってるやつは一生売れないザンス」。
(関連・「おそ松さん」イヤミのお笑い学校がガチ過ぎた件
劇中の建物やチラシにも、人力舎の社屋や新宿Fu-、バカ爆走など、本気でお笑いネタを突っ込んでいる。勉強になります。

・24話「手紙」
ニートから卒業し、就職して家を出ることになったチョロ松の話。
みんなでお寿司を食べながらお祝いをする中、おそ松は一人だけ不機嫌。走り回る十四松に八つ当たりで暴力を働く。それを見て憤ったカラ松は、自分勝手なおそ松を殴り飛ばす。
引っ越しの日、おそ松は見送りにこなかった。他のみんなも触発されて、各々初めて一人暮らしを始める。このまま一緒にいたら、兄弟はだめになるから、と。
残ったのはおそ松一人。
おそ松の兄弟・家族観がよく見えてくる一本。ギャグ以外で兄弟が本気でケンカするのはあまりないので、ぎょっとさせられるシーンの連続。
そのまま続けて25話最終回も見てほしい。
自己責任で。


二期の1話がまた見られなくなるんじゃないか? と今からそわそわするファンも見受けられる。
念のため録画しておいたほうがいいかも。何が起きてもおかしくないアニメ。全裸で待機しよう。ハッスルハッスル!

(たまごまご)


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