<スタンレーレディスゴルフトーナメント 初日◇6日◇東名カントリークラブ(6,589ヤード・パー72)>
畑岡奈紗の3連勝に期待が膨らむ「スタンレーレディス」初日。朝から強い風、午後からは非常に強い雨も相まって、大混戦のスタート。
首位タイは4アンダーで4人。3打差以内に22人がひしめく中、ストップ畑岡に名乗りを挙げた首位タイの1人が、ツアー通算5勝の服部真夕だ。2015年9月の「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」以来となる首位発進には、「久しぶりにいいラウンドでした。ノーボギーなので満足です」と、ボギーなしで回った4バーディのラウンドに笑顔を見せた。
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シーズンも終盤に入り、今大会を入れて残り8試合。賞金ランク50位までに与えられるシード権争いもいよいよ佳境を迎えようとしている。
今年は年間賞金総額も上がっており、ボーダーラインは2200万から2300万円(昨年は2013万5833円)といわれている。服部は現在ランキング44位ながら、獲得賞金が2158万円あまりと、いまだ当確ランプはともっていない。「早くラインを越えたいと思っています」というだけに、ひとまずは絶好のスタートといってよさそうだ。
そんな服部だが、今週からスイングに入る前のルーティンを変えたという。これまではアドレスに入る段階までキャディを飛球線後方に立たせてスタンスの向きを確認してもらっていたが、「今日からやめました。ルーティンが長くなるとそれだけ考えてしまう時間も増えるし、そもそもアドレスに問題も見られません」と、服部のスイングを知り尽くした専属キャディの呉本里恵子さんからの進言でやめたという。
「ドキドキする時間がなくなった」と、早速、結果が出たわけだ。
ところで、この「アドレスでキャディが後方に立つ」ルーティン。多くの選手が取り入れるが、2019年のルール改定では禁止になる可能性もある。「時間がかかる」、「キャディがアドレスをほどかせるのを見たことがない」など、本当に必要なのかと思えるが、呉本キャディによると、「どういうスタンスの向き、肩の向きのときにどういうショットが出るかデータとして残せるので、決してムダではないんです」。なるほど、深いワケがあったのだ。にもかかわらず、これをやめたということは、「ショットは好調です」というとおり、ミスショットのデータを取るまでもないということ。
「あとはチャンスで入ってくれれば」というパットが決まれば、2年ぶりの勝利は近いとみてよさそうだ。


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