下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 あのビッグダディのネタラッシュ! 次女が第一子を出産し初孫ができたことと三女の女子プロデビュー。

こうしたネタがニュースになる。子どもたちはまだまだいる。何か変わったことがあれば、またネタになるだろう。ビッグダディ、やはりただ者ではない。

第424回(8/9~8/21発売号より)
1位「櫻井翔 『結婚はしない!』決断にあったデビュー20周年の新計画」(「女性自身」9月4日号)
「櫻井翔の地雷!? 新恋人・ミス上智の“引力”」(「女性セブン」8月23・30日合併号)
2位「長嶋茂雄 緊急入院!「懸命の病室」と「家族の相克」(「女性セブン」8月23・30日合併号)
3位「高橋真麻 『食欲壊れた!』夕食直後に路上で弁当歩き食い」(「女性自身」9月4日号)

 ここ最近、の結婚や熱愛報道が相次いでいる。「週刊女性」が二宮和也松本潤の結婚計画を報じたのに続き、「週刊文春」(文藝春秋)も櫻井翔と小川彩桂アナの破局と女子大生の新恋人の存在をスクープ、同時に二宮と伊藤綾子アナとの“婚前旅行”を報じた。


 それに対し「女性自身」と「女性セブン」が櫻井ネタの後追いをしているのだが、これまたなかなか興味深い。まず「セブン」では櫻井と小川の破局について『報道ステーション』(テレビ朝日系)を降板した小川は「出産のことも考え、早ければ今年、遅くとも来年中には結婚したいと考えていた」が、しかし櫻井は煮え切らなかったと指摘。さらにその背景には結婚が囁かれている二宮と伊藤の存在があり、「今のタイミングで両方とも、あるいは片方だけが結婚することは難しい」という判断があったとしている。櫻井に比べ“熱愛温度の高い”二宮の存在が破局の一因とも取れるが、一方の「自身」も破局の原因としてこんな指摘をしているのだ。

 いわく、二宮と伊藤が婚前旅行をし、また結婚を認めてくれるよう直談判したと報じられた。また松本潤と井上真央も水面下で結婚準備を始めた。
そんなタイミングで一気に3人が結婚するとは考えづらく、そのため櫻井は結婚を切望する小川と破局した、と。

 つまり「セブン」「自身」とも同じ理由ってことね。でも、かなり無理がある。特に「自身」。だって「文春」が婚前旅行を報じたのも、「週女」が二宮の直談判を報じたのも今月8月のこと。それが今年4月に破局した櫻井と小川の破局原因だなんて――。


 まあ、ジャニーズ事務所側が描いた、破局ストーリー、レクチャーに2誌とも素直に従ったのか、とも思うが、とはいえジャニーズの“結婚の掟”はやはり健在ということなのだろう。この“掟”はかつて「週女」の荒木田範文記者が暴露したものだが、タレントが結婚しようとすると、事務所では結婚したら「どうなるか」といった具体的数字をちらつかせて、結婚をあきらめさせるというもの。

 ここ最近、ジャニーズタレントの結婚が相次いでいるとはいえ、現在ジャニーズの屋台骨となっている嵐に関しては、かなり強固なものなのだろう。これまでにも元SMAP稲垣吾郎菅野美穂V6森田剛上戸彩などが、長年交際を続け結婚間近とまで言われながら結局は破局したのも、この掟のためだったと言われている。が、しかし、そんな中にあって今回の小川はさすがだと思う。小川は『報ステ』の降板が明らかになっているが、これまで、政権批判や不正に対し、まっこうから厳しい発言をしてきた才女。
“長すぎた春”などまっぴらとばかり、1年ほどで櫻井に見切りをつけ、別れを決意したのだから。結婚という個人的なことまでコントルールしようとする事務所と、それに従う櫻井に早々と見切りをつけた小川の今後を応援したい。



 ミスターこと長嶋茂雄が緊急入院し、その病状が予断を許さないと「セブン」がスクープしている。そこには確かに、克明にその病状やミスターの病状などがレポートされているが、もうひとつ注目すべきが、一茂と妹・三奈との確執だ。記事には2004年にミスターが倒れた後、復帰をめぐって兄妹の意見が割れ、また事務所や商標登録をめぐっても行き違いがあったことが記されているが、気になったのは、その確執の原因がまるで妹の三奈に一方的にあるというような書きっぷりだ。たとえば一茂が結婚後も子どもを連れてミスターを訪ね、喜ばせたとあるが、その後、こんなくだりが。


「それから三奈さんも一茂さん一家と張り合うように、ことあるごとに実家に立ち寄るようになり、一茂さん一家は足が遠のくようになっていった。長嶋さんも心を痛めていたと思います」(球界関係者のコメント)

 さらに、現在入院する病室に一茂の姿がないというが、その理由もこう紹介されている。

「一茂さんは今最も忙しいタレントといわれる仕事ぶりなので、なかなか顔を出せない状況でしょう。ただ、今は三奈さんが病室につきっきりでいると聞いていました。それも姿が見られない一因なのかもしれません」(長嶋家の知人のコメント)

 いやいや、かなり事実を歪曲しているのでは!?  というのも、確執の本質は一茂と三奈ではなく、ミスター(と三奈)VS一茂だと言われてきたから。それは09年にさかのぼるものだ。
もともとミスターの権利関係やマネジメントを管理していた個人事務所「オフィスエヌ」だったが、これをミスターは三奈に託した。にもかかわらず、一茂が「ナガシマ企画」を作り、そこに介入するなどして、ミスターが激怒したというもの。こうしたトラブルは当時週刊誌などで盛んに報じられた。さらに15年の正月に放送されてたミスターの密着ドキュメントでも、傍らには三奈が寄り添っていたが、一茂の姿はなし。

 その確執は現在も続行中といわれ、よって、一茂が病室に姿を見せないのも、ある意味当然なのだ。しかし、「セブン」では微妙にそうした状況を歪めているような。これってもしかして “一茂配慮”ってやつか。

 昨今、視聴率男として脚光を浴び、朝のコメンテーターも務め、その存在感を増している一茂。この記事でも、その存在感、影響力の大きさが表れているのか。すごいな、一茂。

 高橋真麻の食欲ネタが好きだ。今回もすごい。メキシコ料理屋で大皿料理を平らげた真麻。深夜友人と別れ、1人向かったのがラーメン屋。すでに閉店していたが、真麻は諦めない。弁当やで弁当と惣菜までご購入。待ちきれないとばかりに路上で惣菜を手づかみ食い、だって。面白すぎる。