春の暖かさに、冬ごもりしていた虫が外へ出てくることを「啓蟄」(けいちつ)と言い、季節の移ろいを表す言葉として暦に記されているまさに今がその時期だが、そんな虫たちと同じくして芸能界にうごめく「顔ドロボー」こと、ざわちんもついに動き出したようだ。

「昨年10月、彼女のものまねメーク画像が『合成』であると画像解析業者に判定された記事が出た後、しばらくおとなしくしていたざわちんでしたが、平昌五輪の開幕と共に日本選手に便乗。

高梨沙羅選手のものまねメークをしたり、ソチ五輪の時に披露した羽生結弦選手のメーク画像をブログに再掲するなど、積極的に活動しています」(芸能ライター)

 一方で合成の事実に関しては“完全黙秘”。そんな彼女に怒りを燃やした大手コミュニティサイトに集うアンチが、前回と同じく都内にある画像解析業者「コンサルティングMiMi」に新たな解析を依頼したという。

「同社は前回、人気モデル・MEGBABYのものまねメーク画像に対し『合成』という結果を下しました。今回、アンチは、より知名度のあるタレントを複数まとめて解析してもらおうと、昨年11月5日からネットを通じてカンパを開始。すると、わずか1カ月のうちに100人を超える有志から約30万円もの資金が集まったそうです。そんな豊富な資金をもとに、5人のタレントのものまねメーク画像の解析をオファー。
大野智、GENERATIONS from EXILE TRIBE・片寄涼太、桐谷美玲、浅田真央という4人に加え、前回も鑑定したMEGBABYです。いずれも解析法は、前回より高精度の『3Dメッシュ判定』。平面の写真を3D化し、高低のある立体画像にすることで詳細に比較する手法です」(同)

■思わぬ大問題が浮上「ざわちんの無加工写真がない!」

 しかし、ここである問題が発生する。今回「MiMi」とやり取りしていた会社員の佐藤さん(仮名・30代)が明かしてくれた。

「カンパの募集中から、どの有名人のものまねメーク画像を解析してもらうか、みんなで検討していました。受付を終了する頃にはだいたい決まっていたのですが、実はその解析の元にするために必要な、ざわちんの無加工の正面写真が見つからなかったのです」

 つまりざわちんは、自身の写真にも全て加工していたのだ。
そこでやむなく、同社は、彼女の“動画”からスクリーンショットした画像を元に、昨年12月21日から比較解析をスタート。年をまたいだ今年1月15日に調査を終えた。

■解析結果

 さてここからは、その「MiMi」から、依頼主であるざわちんアンチに直接届いた「報告書」、そして3D解析時の「画像」を、双方の了承のもと公開する。ただしここでは以下の通り、報告書の一部をわかりやすく説明する。また文中のアルファベットは、「画像」に割り振られている箇所と符合している。

 まずは嵐・大野だ。



【1】 嵐・大野智



【結論】全体的に過度なレタッチ(写真の修整作業)処理がされている。

【詳細】
・A ⇒髪の毛にはマスキング(もともとある画像を隠して見えなくすること。語源は「マスク」)の跡が残っている。
⇒色濃度の異常が目視でも確認できる。

・B⇒顔部分が切り抜かれて使われているため、顔が異常に小さく、首がない。
⇒顔が浮いているように感じるのは、胴体と顔が別々のパーツで合成されているから。


・C⇒顔の輪郭に衣装の色がにじんでいる。これもレタッチの証拠。

・D~E⇒胸元の緑色のアイテムには撮影時の光源が発生している。ところが顔の部分は、光源を無視した色バランスになっている。つまり顔と緑色のアイテムは、もともと別の画像。



【2】GENERATIONS from EXILE TRIBE・片寄涼太



【結論】合成処理されている。


【詳細】

・A ⇒指の隙間から、本来なら顔の頬が見えているはずだが、それはなく、背景が透けて見えている。

・B⇒手と顔の色濃度が、光源を無視した状態になっている。このことから手と顔が別々であることがわかる。



【3】桐谷美玲



【結論】合成処理されている。顔の大きさが比較元と比べてかなり小さく、位置やサイズ全てにおいて一致しない。

【詳細】

・A⇒あまりにもずさんな合成処理をしているため、マスキングの跡がわかる。


・B⇒顔と手の色濃度が全く違う。もし手の色濃度が正しいのであれば、後ろの顔がここまで暗くなることはない。



【4】 浅田真央

【結論】全体的に過度なレタッチ処理がされている。

【詳細】

・A⇒髪の毛のマスキングの跡が残り、色濃度が異常。

・B⇒首がなく胴体と直結している。
   ⇒さらに致命的なのは、顎よりも、青色の服が上に来ているということ。これは本来ならあり得ない。



【5】MEGBABY

【結論】別人。顔の形やパーツが全く一致していない。右(普段のざわちん)が、左(メークしたと思われるざわちん)よりも顔が大きい。

〇解析の総括
・全体的にどの画像も合成処理の技術力が低い。
・画像処理の基礎知識がない状態で作られているのが確認できる。

 以上のような解析報告書が、画像と一緒に今年1月23日に届いたという。

■幻の解析画像候補

 だが実はもう1人分、解析を依頼しようとしていた画像があった。それが、ざわちんによる、羽生結弦選手のものまねメーク写真だ。だが「MiMi」によれば、意図的に画質をかなり落としてある画像のため「解析不可」と判断、残念ながら調査は見送られてしまった。だが同社のスタッフは、「これは『合成』です」と、一見しただけで見分けたという。やはりプロの目はごまかすことはできない。

 そんな「MiMi」は、これまで画像の真偽をめぐる裁判で一度も負けたことがない、無敗を誇る専門業者。もちろん今回の解析結果についても、もし、ざわちん側に訴えられても「負けることはない」と相当な自信を持っているという。

 偽造・合成・捏造を繰り返し、自らを偽り続ける「嘘ちん」。今回宣告された最終結果に今、何を思うのだろうか。