11月10日放送の『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日系)では薬物問題を扱い、司会のビートたけしは自分がそういった類のものを使用する気になれなかった理由を明かした。
たけしが浅草フランス座に出入りしていた25、6歳頃のことだ。楽屋には先輩芸人らが使用したヒロポンの空になったアンプルが、山のように残されていたという(ヒロポンとは太平洋戦争下に使用された覚せい剤の一種。1951年に使用所持が禁止された)。
その芸人は劇場を解雇されていたのだが、その頃はまともな話が通じず暴れるので、勝手に楽屋に出入りしても放置されている状態だった。幻覚症状からか段ボールで自分の身を隠し、中から外を監視できるぐらいの穴を空けて、そこから周囲をのぞいていたという。劇場にいる男性だけでなく舞台に出るストリッパーの女性らも、変装している刑事に見えるらしい。彼からヒロポンを勧められたこともあったが、たけしはいつも丁寧に断っていたそうだ。
同番組によると、政府は危険ドラッグの販売をしづらくさせ「一般客が入手できないようにする」ことにまずは力を入れるという。だが規制強化でプロの売人は危険ドラッグから手を引き、逆に売買に素人が関わるケースが増え、より危険度の高いドラッグが出回っている可能性もあるらしい。いずれにしても、絶対に薬物には手を出してはならないのだ。
(TechinsightJapan編集部 みやび)