(台北 27日 中央社)台湾高速鉄路(高鉄、新幹線)が財務立て直しを経て黒字経営となり、今年は31億台湾元(約115億円)を割り戻しとして政府に支払うことが26日、わかった。支払いは6月末までに行われる見込み。


同社は政府との契約で、毎年、税引前利益の10%を割り戻しとして支払うことになっている。最初の5年で少なくとも20億元(約74億円)、その後の5年で累計100億円(約370億円)が支払われるはずだった。

だが、2007年の開業以来、経営不振が続いており、支払いが滞納していた。交通部(交通省)高速鉄路工程局によると、2012~2016年の間で政府に支払った金額は48億元(約177億円)。

政府の支援の下、2015年から財務立て直しを実施。昨年には台湾証券取引所への上場を果たし、経営状況は徐々に改善を見せていた。


高鉄局によると、割り戻しは高鉄付近の道路建設にかかった費用の返済に当てられるという。

(汪淑芬/編集:楊千慧)