名古屋が「国内主要8都市で最も行きたくない街」だという調査結果を名古屋市自らが公表したのは2016年7月。

さらにその結果に対し、同市が市民に感想を尋ねたところ、「残念だが仕方がない」が60.4%、「当然と思う」が21.1%となり、8割以上の市民が「名古屋の魅力のなさ」を認めるという、踏んだり蹴ったりの結果になってしまった(名古屋市が2016年10月に18歳以上の市民500人を対象にネット調査を実施。

回答率85.4%。11月21日発表)。

人びとの気質に問題ある?

「残念だが、仕方がない」と答えた人に複数回答で理由を聞くと、「他都市の方が楽しいから」が44.6%、「他からの評価は名古屋の人の評価と違うから」が37.2%で続いた。さらに「おすすめすることをしない気質だから」が19.8%で、「名古屋人気質」に不人気の理由があると考える人も目立った。

だが、本当に名古屋には魅力がないのだろうか。消費が停滞する日本にあって、駅前再開発で新しいビルが続々と立ち、ファッションなどへの旺盛な支出で知られる「名古屋嬢」が闊歩し、きしめんや味噌かつ、天むすなどの食文化、モーニングサービスなどの喫茶店文化を誇る街。

先の市民アンケートでも、「名古屋に魅力がないのは残念だが、仕方がない」と答えた人の2割は、「産業に力があるので、このままでよい」と回答している。

「でら悲しいて?」

ツイッターを見てみると、

「行きたくない街ナンバーワン、でら悲しいて?(笑)」
「そんなことはないだろう。あつた蓬莱軒(ひつまぶしの名店)に行きたいぞ」
「名古屋の魅力は『実は最高の住宅街』だということ。観光地では無いんだよ」
「地元民から言わせてもらうと、欲しいものは揃うし、人も多すぎず街も広すぎず、大阪も東京も近くて、この『程よさ』が名古屋の魅力なんだと思うよ...俺は名古屋大好きだよ...」
「そんな事ないと思うけどな?。ひつまぶし美味しいし、名古屋は良い街だと思う。味噌煮込みうどん美味しいし。
東京や大阪とは違う楽しみ方をする街だと思うな。手羽先美味しいし」

などなど、「名古屋愛」にあふれたつぶやきが引きも切らず、ホッとさせられた。なかには、

「その名古屋の『コロニー』と言われた岐阜の気持ち考えたことあんの?」

と、話を逸らそうとする不心得者もいたり。

ちなみに河村たかし名古屋市長は、

「事実だもんで隠さず言った方がいい。その結果で注目してもらえたら大変よい」

と今回の調査結果を逆手にとって、全国の目を名古屋に集め、PRする構え。

本当に魅力のない街なのか、確かめに「名古屋に来てちょう!」(KM)