私の偏見だろうか。小学生に「好きな食べ物は?」という質問をしたら、「ハンバーグ」と「エビフライ」が双璧なのではないだろうか。

そして、御年31歳の私もハンバーグとエビフライが大好き。味覚が小学生時代と全く変わっていない。特に、エビフライは尻尾まで必ず食べる、私のフェイバリット。

そんな、愛すべき“えび”がストラップになって発売されるという。それは、株式会社ウィズが考案した『ピチピチ☆えびさん』。商品名そのままの、えび型ストラップである。


特長は、ストラップ部分を持って引き、えびさんから手を離すと、まるで生きてるかのようにピチピチ跳ねる。これを携帯電話やバッグにつければ、いつでもどこでも何度でもピチピチさせて楽しむことができる、本当に意味のないグッズ。

実はこの『ピチピチ☆えびさん』、同社が以前より手がけているオリジナルブランド「こよい兄弟」からの新商品。「くだらねぇ~」モノを作り続けていくのが同ブランドのコンセプトであり、同ブランドならではの商品が出来上がったというところか。

この商品開発の経緯を、同ブランドの担当者に伺ってみた。
「以前、『アサリをモチーフにした水鉄砲』を商品化したのですが、その時の会議で『じゃあ、えびもいっとく?』という、軽い気持ちで立ち上がった商品なんです。
えびで、何かくだらないことができないかと……」

「アサリと同様に、生きているえびを頂くことが稀にあるじゃないですか? その時に、ピチピチしてるのが楽しいよね、って思ったのですが……(照)」
と、後ろめたさをにじませながらの商品説明が、情を誘う。

このグッズには、カラーバリエーションが2種類あり、なまバージョン(黒)とゆでバージョン(赤)のどちらかが選べる。
このバリエーションについても、「えびは生じゃないと跳ねないので、ゆでバージョンっておかしいんですけどね……。でも、一般的によく知られているえびは赤なので……」と、またもや後ろめたさを隠せない様子の担当者。

すっかり私も情はわいたのだが、現実に跳ねる姿を見ないと実感がわかない。というわけで、この手でえび(のストラップ)を跳ねさせてみました。

実際に手にしてみると、案外リアルな造形をしているのに驚く。これを、自分の携帯電話につけてみた。

早速、えびのストラップ部分を引っ張り、手を離してみると「カタカタカタ!」と、えびがピチピチ跳ね出す! 私も、心の準備ができていなかったのでビビってしまった。鳥肌が立つほどの!? えびの暴れっぷり。気の弱い人は、十分注意してほしい。あまりにリアルなルックスと動きに、うっかり心が折れそうになるから。


この商品には、「ピチピチOL(25歳)」と「ピチリーマン(45歳)」という、えびを擬人化したようなイメージキャラクターが生み出された。非常に愛嬌と哀愁のあるキャラなのだが、実際のストラップは本物のえびに非常に近い代物。なめてかかってはいけない。

この『ピチピチ☆えびさん』は、11月28日より全国の玩具店、量販店、WEB通販店で発売される。価格は819円(税込み)。

何度も言うが、リアルな造形と動きが望める、えびストラップである。
まさか、食育をねらって開発されたのだろうか? いや、ただの「くだらねぇ~」商品である。
(寺西ジャジューカ)