先日、地元にあるお気に入りの居酒屋のひとつ、『大漁日本海庄や』に行ったときのこと。メニューの中に「カンガルー洋風たたき」というのを発見!

カンガルーの肉が食べられることは以前、コネタでも紹介されていたとおり。
知ってはいたのだが、食べたことはなかった。しかも、チェーン展開している居酒屋でメニューに取り入れているのは珍しいのでは?!

これは食べてみなくては! ということで、さっそく「カンガルー洋風たたき」にチャレンジ。見た目はちょっとローストビーフのような印象もあり。そして肝心の味は……意外なほどくせがまったくなく、柔らかく、食感もよくてとても美味しい。味付けも良いのだろう。後味がさっぱりしている。
カンガルーの肉を食べるなんて、正直ないだろうと思っていたので、不思議な感じもするけれど、これなら抵抗なく食べられる。

そこで、カンガルー肉のメニューについていろいろ聞いてみたくなり、この居酒屋チェーンを展開している、株式会社 大庄の広報室に問い合わせてみた。まずは、このカンガルー肉を取り入れた時期について伺うと、2008年10月とのこと。宴会メニューでスタートし、その後、単品メニューも展開。現在は、チェーン店の『庄や』『やるき茶屋』『新やるき茶屋』『大漁日本海庄や』でカンガルー肉のメニューを出しているのだそう。

それにしても、カンガルー肉をメニューに取り入れたきっかけは何だったのだろうか?

「カンガルー肉は日本ではまだ馴染みが薄いのですが、低脂肪、低コレステロール、高タンパクのヘルシーな食肉で、かつ美味しいので、特に健康志向のお客様におすすめできると判断し、導入しました」

なるほど。
食べてみると少し鶏肉に似たような感じもするし、ヘルシーというのはなんとなくわかる。

大庄のチェーン店では、カンガルー肉を使った料理として「洋風たたき」のほかにも「串カツ」や「とろっと煮」を出しているのだとか。

「カンガルー肉は、脂が非常に少ない赤身の肉ですので、加熱しすぎない調理法がむいています。定番の調理は『たたき』で、フライパンで軽く焼くのがポイントです。たたき単体でもいいですし、サラダ仕立てにしても非常に美味しいです。『串カツ』は、衣をつけることで、初めての方も食べやすいのではと考えました。
また、『とろっと煮』は、鶏の治部煮(じぶに=片栗粉をつけて野菜と一緒に煮る料理)を参考にした一品です。和風のカンガルー料理ですが、召し上がると違和感はないと思います」

「串カツ」や「とろっと煮」は未体験なので、こららも是非食べてみたい! お店では「カンガルー肉は珍しいから」という理由で試すお客さんが多いそうだが、やはり「くせがなく、柔らかい」という声をよく聞くのだとか。

ちなみに、大庄のチェーン店では、カンガルー肉と同じオーストラリア産のダチョウ肉も同時期に導入したそうで、「肉質も、低脂肪、低コレステロール、高タンパクで、くせがない味と、カンガルー肉とよく似た特長があります。当社の店舗では、たたきサラダなどでご提供しています」とのこと。ダチョウの肉もいつか試してみたいものだ。

健康志向が高まっていく中、ますます注目を浴びていきそうなカンガルー肉。
ビールにもぴったりなので、まだ食べたことがないという人は、この夏、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょう?
(田辺 香)