子どもの頃、「今日は外食にしようか!」なんてお父さんに言われると、ナゼあんなに嬉しかったのだろう? 毎日、お母さんも美味しい晩ごはんを作ってくれていたけど、外で食べるとなると、特別な気がしてテンションが上がった。

しかし、今や時代は不況真っ只中。
家族サービスで、気軽に外食なんて行けない時代かもしれない。

そこに現れた、この商品。家の中で回転ずしが楽しめる、『おうちで開通! 鉄道レストラン&ゲーム 新幹線N700系』という鉄道玩具。新幹線の上にお寿司など料理を乗せて、赤外線コントローラでレールの上を走らせるのだ。

アイデアも斬新だが、あまりにも強烈なビジュアルインパクト!
まず、この商品の開発のキッカケを担当者にお伺いした。
「ヒット商品のヒントを外食産業で探していました。
昨今低迷気味な外食の中で、個性的なお店が多いことに目をつけ、回転ずしの『かっぱ寿司』さんの特急レーンや、鉄道居酒屋、ジオラマを楽しむ鉄道バーなど、繁盛しているのは鉄道エンターテイメント系であると捉えました。鉄道が社会的にトレンドであるのと、玩具業界では食品とのコラボが話題となっているので、この2点を掛け合わせた商品を作ろうと至りました」

単純に奇をてらってインパクトを狙った訳ではなく、緻密なマーケティングに沿って開発された商品なのだ。

そして、この玩具には遊び心溢れる機能も満載。
まず、臨場感を持って運転できるように、この鉄道には「発車ベル」や「ドアの開閉音」などのサウンドを搭載。「お寿司が乗った新幹線が発車しますよ~!」なんて言ったりして、食卓の車掌になった気分を味わうことができる。
続いてのウリは、付属の「すしブロック」。
これを使って2種類の遊びを楽しめるのだ。1つ目の遊び方は、すしブロックを積み木のように積み上げていく「積みテツゲーム」。
2つ目の遊び方は、2両編成の1両目に乗せられて運ばれてきたブロックを箸でつまみ、2両目の車両に乗せる「取りテツゲーム」。運ばれてくるものを、ただ取るだけではツマらないので、箸を使うことでゲーム性を高めている。そして、遊びながら箸を持つ訓練にもなる。

この商品の使い道は、このようなレクリエーションだけではない。
名前の通り「鉄道レストラン」を家庭で楽しむのが本来の目的。新幹線の上に、お寿司だけでなく、おにぎりやサンドイッチなど、家庭料理を運ぶ演出としての使い方が期待されている。
また「食育」という言葉があるように、“食事”という時間は、家族のコミュニケーションの場にもなり、健康や教養を身につける機会にもなる。この商品で遊びながら、子供たちが食事から学んでいければ、ご両親もニッコリだ。

遊びと食事を一緒に兼ね備えた、この商品は全国の玩具店で7月4日より発売予定。価格は6,279円(税込み)。


箸の持ち方が、まるで鉛筆を持ってるみたいな自分も、これで訓練。“キレイな箸の持ち方をする日本人”の道を発車できるだろうか? 試してみたい。
(寺西ジャジューカ)