昨日より放送がスタートしたビートたけしがMCを務める『おはよう、たけしですみません。』。
この番組は5日間連続でテレビ東京の朝を"生ジャック"するというものだ。

生放送で発言をカットできない状況ながら、たけしが芸能人の"ヅラネタ"を連発する(しかも固有名詞で)など、かなり刺激的な放送となっている。

そして昨日の放送では、爆笑問題の太田光と浅草キッドの水道橋博士の競演も大きな話題を呼んだ。過去に因縁がある二人は、なんと1999年以来、18年ぶりのテレビ共演となった。

水道橋博士が激怒した発言とは?


両者の関係が悪化したきっかけは1990年の『ビートたけしのオールナイトニッポン』だ。このとき、番組を休んだたけしの代役として、若手のホープ的存在だった爆笑問題に白羽の矢が立った。

たけしの代役ということで気合が入りすぎたのか、番組開始から太田は暴走。
「たけしさんがとうとうですね、死んじゃいました」「ビートたけしの時代は終わった」など、問題発言を連発した。
さらに「ざまぁみろ、浅草キッド。俺はたけしを越えたぞ。悔しかったら来い!」と太田が発言したことで、怒った博士が本番中に殴り込みし、乱入したのである。

さすがに放送中は穏便に済ませたものの、放送後に博士は長い抗議をしたのだという。
実際に太田の発言はギャグでは済まされず、その後ニッポン放送を数年間出禁になっている。


なお、博士の相方である玉袋筋太郎はこの時、ちょうど交通事故で入院していたため、殴り込みすることができなかった。

爆笑問題vs浅草キッド、つかみ合いの喧嘩に?


そしてこの『ビートたけしのオールナイトニッポン』以来の共演となった1999年元日の『新春爆笑ヒットパレード』(フジテレビ系)。このときも爆笑問題と浅草キッドの両者はつかみ合いの喧嘩になっている。

しかし後に『爆笑問題の日曜サンデー』に浅草キッドが出演した回(2011年12月18日放送)において、この喧嘩は"ガチ"ではなかったことが明かされた。

実際には「殴り合いしたら面白いんじゃねぇか」と博士が爆笑問題の田中へ提案し、行われたもの。
しかし過去の因縁もあってか、周囲はギャグだと思わず、司会だった西川きよしは本気で怒っていたそうだ。

18年ぶりのテレビ共演……息の合った掛け合いも


そして昨日、この1999年『新春爆笑ヒットパレード』以来となるテレビ共演を果たした太田と博士。
因縁があると言われていたが、放送では終始息の合った掛け合いを見せていた。

放送終了後には、博士がTwitterを更新し、「朝からテレビ東京で殿と太田光と3人で生放送。しかも完全フリートーク。20年に渡る因縁を越え本番前の妄想も消え、空中戦がひたすら楽しかった。明日はボクはお休みだが金曜日まで続く」と発言した。

そして明日4日放送の『おはよう、たけしですみません。
』でも太田と博士は共演予定だ。今度はどんなトークが繰り広げられるか楽しみである。


※文中の画像はamazonより爆笑問題 太田光自伝 (小学館文庫)