南アフリカ・ケープタウンのラジオ局『CapeTalk』の人気番組『The John Meitham Show』で10月2日、リスナーから「道路脇に設置された電光掲示板におかしな文面が表示されている」との情報が多数寄せられた。

道路の電光掲示板は通常ならば「工事中」「迂回」「渋滞」などの交通情報が表示されるものだ。
しかし複数のリスナーから「ケープタウン・ゴードンズベイの道路脇に臨時で設置されていた掲示板が、個人向けのメッセージに変わっている」という指摘があった。

掲示板には「遺産についてアマンダにメールをしてください」とあり、「690万ポンド(約10.2億円)を相続する女性が亡くなり、あなたは彼女と同じ姓である」と表示されていたという。

この文言は「莫大な遺産を相続したが理由があって口座が開けない、口座名義を貸してくれれば謝礼として手数料の一部を払う」などといったメールで巧みにお金を騙し取る「ナイジェリアの手紙(419事件)」詐欺を連想させる。

ラジオプレゼンターのジョン・メイサムさんは、この表示内容に「道路標識システムのパソコンがハッキングされたのではないか」とコメントした。

これを聞いた他のリスナーからは「『ロウさん、SABC会社のTVライセンス(受信料)の支払いをしてください』という掲示板を見たよ。未払いの料金と連絡先の電話番号もしっかり掲示されていた」という声も飛び込んだ。


これに対してはさすがのジョンさんも「テレビの受信料を支払わない人が多いから、一種の警告として表示されたものかもしれないね」とジョークを交えて返していた。いずれにしてもなぜ掲示板の内容が変わってしまったのか、詳細についてはいまだに明らかになっていないということだ。

なお昨年には米テキサス州で、26歳の男が道路脇の電光掲示板をハッキングにより「みんなクレイジーにかっ飛ばせ!」と表示し逮捕されていた。

画像は『CapeTalk 2017年10月2日付「Has someone hacked the road traffic system?」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)