先月20日、台湾・台北市内の銀行に強盗が押し入り現金30万元が奪われた。翌日に逮捕された犯人の男は取り調べに対して、買い物依存症で借金がたまり犯行に及んだことを供述したという。
『聯合新聞網』が報じた。

事件があったのは、台北市にある瑞興銀行の士林支店。9月20日午後1時頃、ヘルメットをかぶった覆面の人物が刃物を持って押し入り、店内にいた女性客にナイフを押し付けて「金を出せ」と要求した。一般客への危害を恐れた行員が30万元(約110万円)を渡すと、男は現金を袋に入れてバイクに乗って逃走した。

警察は防犯カメラの映像をもとに逃走経路を確認し、郵便局の送金情報から身元を確定。翌日に犯人の男(48歳)を逮捕した。
調べに対し男は買い物依存症で、車やバイク、スマホを買う衝動を抑えられず、友人や闇金に金を借りていたという。犯行当日は家を出ると台北市内の駅付近でバイクを盗み、士林区へ向かった。なお、男は「家を出る前にクスリを飲み意識がもうろうとしていた。銀行を見て犯行を思いついた」と話している。

犯行後はタクシーに乗り換え、「台湾の秋葉原」と呼ばれるデジタルモール「光華商場」へ向かった男は、近くの郵便局で27万元を借主である友人の口座に振り込み、モールでスマホを購入。iPhone 8を買うつもりだったが、まだ入荷されていなかったので仕方なくiPhone 6を購入したという。


男は2006年にも刃物を持って郵便局に押し入り、28万元あまりを強奪している。当時は、逃走18日後に残金約12万元を持って自首。3年8か月の懲役刑を受けた。

なお男の自宅からは車3台、オートバイ4台、携帯電話10台のほか、抗不安薬などが見つかっている。

画像は『ETNEWS新聞雲 2017年9月21日付「持刀搶銀行30萬還債又想買i8 嫌:我有購物強迫症」(圖/記者張曼蘋攝)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)