ママ友との会話シーン。いつも話が噛み合わない、空気が読めない、自分だけ浮いているような気がする……そんなことが続くと自分の性格が嫌になってしまいますよね。
でも、それはあなたの努力不足や個性の問題ではないケースがあります。生まれつきの脳の機能障がいの“アスペルガー症候群”かもしれません。
そこで今日は、自身も自閉症の子どもをもつ『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者・立石美津子がアスペルガー症候群についてお話します。
■「アスペルガー症候群」ってなに?
“症候群”とはいうものの“病気”ではなく『発達障がい』という“特性”の一つと位置付けられています。発達障がいの中には、自閉症、注意欠陥・多動性障がいADHD)、学習がい(LD)などがあることから、アスペルガー症候群は“自閉症スペクトラム(=連続体)”の一つと言われます。
■こんなことありませんか?アスペルガーチェック6シーン
(1)“KY”な会話
ママ友たちが担任の悪口で盛り上がっているのに、ふと美味しいケーキ屋のことが頭に浮かぶと「ねえねえ、新しく出来たケーキ屋のことなんだけど」と口を挟んで話を中断させてしまう。
(2)「お風呂のお湯見てきて」「ご主人様はおられますか」と電話
→言葉通り“見て”くるだけでお湯を止めない。「主人はおります」と言うだけで電話を代わらない。
(3)ルールを守らない人を見過ごせない
店内で携帯電話、横断歩道で信号無視をするなどルール違反をする人に耐えられず、赤の他人なのに注意してしまう。
(4)「ちょっと太っているね」と誰それ構わず言ってしまう
親友でもないのに「ちょっと太っているね」と言い怒らせてしまう。
(5)社交辞令を使えない
ママ友から黒飴をもらった。自分は黒飴が嫌いなので「私はこの味は嫌いなのでいりません」と断ったら嫌な顔をされた。
(6)「あさイチって何時?」
上司から「出来るだけ多くデータを集めるように」とか「あさイチで提出」と言われてもよくわからない。データを10個がいいのか100個必要なのか。
自分の心に正直と言えば正直なのですが、これでは人間関係で躓くことも多くなってしまいます。
■どうすればいいのか?
もし、不安を感じたならば、ためらわないで精神科の門を叩いてみましょう。幼い頃から周りとうまく関われず、また理不尽に否定されてきた原因が明確になり自分を責めることがなくなるかもしれません。
そして、ここからが大切です。「私は人の気持ちを読み取るのが苦手。
周りの人にはこんな風に伝えましょう。
「私は生まれつきの脳の特性(アスペルガー症候群なので)言葉通りにしか受け取れないことがあるので具体的に言ってね」「心に思ったことを直ぐ口にしてしまい傷つけてしまうことがあるけれども、そんな時は許してね」
これだけで周りの理解が得られ精神的にそれまでよりも随分ラクに生きられます。きっと自分だけでなく、周りの人も理解し温かい支援の手を伸ばしてくれるでしょう。
いかがでしたか。
全人口の6%はいるとされる発達障がい。子どもの発達がいばかりクローズアップされますが診断が難しいだけで大人にも一定の割合でいます。
自分が当人であったり、友達がそうであったりする可能性は意外に多いのです。よい人間関係を築くためにもお互い理解することがとても大切です。
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【参考】
※ 立石美津子(2014)『1人でできる子が育つ「テキトー母さん」のすすめ』(日本実業出版社)
【著者略歴】
※ 立石美津子・・・専門家ライター。32歳で学習塾を起業。