2002年に日本と韓国で共催されたサッカーワールドカップ(W杯)で、韓国はベスト4という成績を収めた。しかし当時から今に至るまで、「数々の疑惑の判定が韓国をベスト4に導いた」とする見方は少なくない。
中国メディアの今日頭条はこのほど、韓国がベスト4の成績を収められた理由について論じる記事を掲載した。

 記事はまず韓国がホスト国として有利な立場にあった点に言及している。スタジアムに詰めかける韓国サポーターの熱狂的な声援、慣れ親しんたサッカーコート、食事や気候のほか、宿舎や練習場といった環境が韓国代表にとって有利に働いたと指摘。しかしこれらはいずれの大会においてもホスト国に与えられる「当然のメリット」といえる。

 韓国はグループリーグを1位通過したが、これについて記事は「ホスト国の特権」として恵まれた組み合わせで戦えたためだと主張。また、決勝トーナメントのラウンド16におけるイタリア戦で「疑惑の判定」があったことを紹介。
延長戦でイタリアの選手がペナルティエリアで転倒したが、主審はこれを相手選手に倒されたのではなく「シミュレーション」と判定、イタリアにペナルティキックは与えられず、逆にイタリアの選手が2枚目のイエローカードとなった。これを審判による疑惑の判定とする見方が世界中で存在するのは事実だ。

 さらに記事はベスト4をかけた韓国とスペインの試合内容を分析、韓国はオウンゴールしたものの、先にスペイン側にファウルがあったと判定されて取り消しとなったと紹介。またスペインにゴールが生まれたが、センタリングの際にボールがゴールラインを割っていたと判定されてゴールは無効になった。これに対して記事は、「スローでみるとゴールラインを割っていなかったことがわかる」と説明。同試合は結局、PK戦で韓国が勝利を収めた。


 審判が韓国側に買収されていたという見方もあるなか、記事はそうした可能性を認めつつも「審判の助けだけでベスト4という成績を収められるだろうか」と問いかけている。記事は韓国選手が攻めにも守りにも体力を惜しまず、全力疾走で試合に臨んだことに言及、これは運動能力が非常に高いことを示しており、韓国側がロングボールを巧みに利用し、相手が長所を発揮できないようする戦術面の成功があったとも主張した。

 サッカーに限らず、スポーツで誤審が存在することは否定できないが、02年のW杯では韓国にだけ疑惑の判定が多すぎたという一面も否定できないだろう。今なお語られる韓国代表に対する疑惑の判定について、真相が明らかになる日は来るのだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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