多くの人がアニメを見るようになった今でも、アニメが好きな「オタク」への偏見はなかなかなくならない。そうした現状に怒りを覚える人もいるようだ。


10月8日、「アメトーク」(テレビ朝日)の「昭和アニソン軍VS平成アニソン軍」に出演し、アニソンの魅力を語っていた、お笑いコンビ・ハライチの岩井勇気さん(31)は、放送終了後、



「アニオタはキモオタと言う傾向のイメージを払拭したい。そんな時代は終わったんだ」


とツイッターで訴えていた。


「2次元の小学生を『自分の彼女です』なんて言うと気持ち悪いと思う人もいる」



このツイートは、大きな反響を呼び、「よく言ってくれました!その通りです!」といった共感の声が寄せられていた。



「その通りです!もうアニメの時代です!!アニオタに対する偏見は止めてほしいですね」
「岩井さんの言う通りです!! ただ好きなのが2次元か3次元かの違いなのに、それでキモいキモくないと決めるのは本当におかしいと思います!」


しかし「めちゃくちゃキモいオタクもいっぱいいます」といった意見も散見された。中には、同番組に出演していたKis-My-Ft2の宮田俊哉さん(29)がまさに「オタクの悪い部分」を体現しているという声もある。宮田さんは、たくさんのフィギュアを床に並べた写真を番組内で披露。

その中から「Fate/stay night」のキャラクターを指して、



「イリヤスフィール・フォン・アインツベルンちゃんが今の俺の彼女ですね」


と発言。スタジオからは悲鳴が上がっていた。


この宮田さんの発言に違和感を持った人もいたらしく、「2次元の小学生を『自分の彼女です』なんていうと純粋に気持ち悪いと思う人もいると思うのですがそれは…」という声も上がっていた。2次元のキャラクターを「嫁」「彼氏」扱いするアニメファンは少なくないが、そうした文化に馴染みのない人は気持ち悪いと感じてしまうのかもしれない。


また岩井さんのツイートに対して、「自分のことをキモいと思ってないオタクほどキモいものはない」という反論も寄せられていたが、岩井さんは「オタク=キモいではないので自分の事をキモいと思ってないオタクはいて当然のはず」と答えていた。


20代の約4割がアニメを視聴、もはや市民権を得たも同然?


確かにオタクには、一般の人には理解しづらい独特の文化がある。

しかしアニメを見ること自体はもはや一般的なことになりつつある。「アニメマーケティング白書2017」によると、アニメ視聴者はいまや全人口の32%に上るという。10~19歳ではおよそ半数が、20~29歳でも約4割の人がアニメを視聴している。


またスマートアンサーの調査によると、20代男性の68.1%、20代女性の66.1%が深夜アニメを見たことがあると回答している。そのうちアニメの舞台になった場所を実際に訪れる「聖地巡礼」をしたことがある人は、20代男性で16.8%、20代女性で9%だった。