去る8月15日は、韓国にとって記念すべき祝日だ。1945年のその日に、朝鮮が大日本帝国(日本)から独立し、48年のその日には韓国政府が樹立しており、韓国では8月15日を「光復節」と呼ぶ。

全国各地で国旗が掲げられ、韓国人の愛国心は最高潮に高まる。

 ところが今年は、少女時代のティファニーが、光復節の愛国ムードに水を差してしまった。

 14日に東京ドームで行われた『SMTOWN LIVE TOUR V IN JAPAN』に参加したティファニーは、コンサート直後、自身のインスタグラムに写真を投稿する。それは、少女時代のメンバーたちと一緒に写っている写真で、キャプションには日の丸の絵文字が入っていた。

 ティファニーはいつも海外でコンサートを終えると、当国の国旗の絵文字とともに写真を投稿している。もちろん、ファンはそれを承知していたが、「今日は光復節の前日だし、『世界慰安婦の日』でもあるから、日の丸の絵文字はやめておいたほうがいいよ」と、コメント欄でティファニーに注意を促していた。


 しかし、ファンの心配もむなしく、ティファニーは光復節当日に自ら墓穴を掘ってしまう。自身のスナップチャットに、旭日旗模様のスタンプ入りの写真を投稿したのだ。

 韓国では、旭日旗を「戦犯旗」「軍国主義の象徴」と毛嫌いしている。当然というべきか、韓国人からは「今日がなんの日か知らないのか? 恥を知れ!」「日章旗はともかく、旭日旗はね……。これは、さすがにファンでもかばえない」「いよいよ少女時代も終わったな」といった、非難のコメントが殺到した。

 韓国アイドルが旭日旗トラブルでバッシングを受けたのは、これが初めてではない。
過去に、BIGBANGのT.O.PやBEASTのチャン・ヒョンスン、Girl's Dayのヘリなどが旭日旗模様の服を着て、バッシングを受けた。

 さぞ韓国人は旭日旗に神経質なのかと思いきや、若者の間ではあまり問題視されていないようだ。そもそも、アイドルが旭日旗をファッションアイテムに取り入れてしまう事実が、それを物語っている。

 中央日報系のテレビ局・JTBCのニュース番組が伝えたところによると、若者たちは旭日旗に対して「名称は知らない」「日本をバカにするために、日章旗にストライプを合成したもの?」「(旭日旗の模様が)服に入っていても、ただのデザインだなと思う」とコメントしている。また、旭日旗を嫌う理由や何を意味するかについても、正確に知っている人はほとんどいなかったそうだ。

 それにしても、SNSでファンサービスをするつもりが、裏目に出てしまったティファニーと少女時代の今後の行方が心配だ。
無知な若者だけに、許してあげればいいと思うのだが……。