まるで国家機密であるかのように、これまでベールに包まれていた習近平の娘の姿が、ついに明らかになった! 香港紙「明報」が、彼女が留学していたハーバード大学の担当教授の証言とともに、卒業写真を公開したのだ。

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 習近平は、妻で人民解放軍に所属する国民的歌手である彭麗媛との間に、一人娘・習明沢をもうけている。

 1992年生まれの彼女は、現在22歳。杭州外国語学校を出て浙江大学外国語学院に入学し、外国語の同時通訳を専攻。大学卒業後にアメリカに渡り、名門ハーバード大学に入学したというウワサは広まっていたものの、未確認情報のままだった。

 しかし今回、ハーバード大学の名誉教授で、東アジア研究の大家であるエズラ・ヴォーゲル氏が、アメリカ合衆国政府が運営する国営放送「ボイス・オブ・アメリカ」のインタビューに答えたところによると、彼女は確かにハーバード大学で学んでおり、昨年大学を卒業し、すでに帰国したという。学内では偽名を使っており、彼女が習近平の娘であることは、ほんの一部の学生と教授しか知らなかったようだ。そのため、大学で特別扱いされることもなく、普通の学生として学んでいたという。


 さらに同紙は、昨年行われた卒業式の際に撮られたという、彼女の写真を掲載した。

 これまでも、彼女のものとされる写真がネット上で拡散したことが幾度となくあった。結果、すべてガセだったことが判明しているが、それらのニセ写真の人物が毎度、美人であったためか、人民の間では「主席の娘は美人」というウワサが定着していた。また、彼女の母親がなかなかの美人であることも、ウワサに信ぴょう性を与えていた。

 そんななか公開された彼女の本物の写真は、人民たちにとって期待外れだったよう。中国版Twitter「微博」には、

「中国の佳子公主だと思っていたのに、ちょっと違うな」
「主席と同じ、尊いお顔じゃないか!」

といった、皮肉めいた書き込みも散見される。
13億人の頂点に立つ最高権力者の娘である彼女にとって、ルックスの良し悪しも重要なようだ。
(文=牧野源)