スーツ姿の男性に紙袋ひとつ持たせるだけで、結婚式帰りに見えます。まるで引き出物をもらったばかりのよう。
では、どんな紙袋なら結婚式参列者っぽく見えるのか、いろいろな紙袋を用意し、その境界線を探りました！
特徴を問い合わせてみた
結婚式の引き出物を入れる紙袋の特徴を、紙袋を扱っている会社やお店に問い合わせてみたところ、
・マットな質感
・奥行きは広め
・紙が丈夫
・持ち手も丈夫
・淡い色
このような回答をいただきました。
色はさまざまだそうですが、白ベースにロゴを入れたものや、金箔入りなどもあるようです。
これらを踏まえて6種類の紙袋を用意しました。結婚式参列者っぽく見える境界線はいかに？
地味すぎた紙袋
ペーパーバッグ L/木下水引株式会社
ビニールで覆われていることにより、頑丈そうな点はクリア。
冒頭の彼に協力してもらいました。結婚式参列者に変身なるか？
結果…（結婚式の参列者っぽく）見えない
20～50代の男女7人に判定してもらい、多数決で決めます。
こちら7人中7人が「見えない」と回答。
「なにやら着替えでも入っていそう」（50代女性）
「地味な色で家出感がある」（30代男性）
「大きいのかも」（30代男性/40代女性）
問い合わせた際、紙袋の大きさは「引き出物によりけり」とのことでしたが、こちらは大きめ。
大きすぎるもの、色の華やかさに欠けるものは結婚式と結びつきにくいようです。
また、ビニールで覆われているからこそ頑丈ですが、中の紙は脆く、シワがつきやすいため高級感に欠けます。
ボーダーの青色紙袋
紙袋 LL ワイドグラデーション/（株）大創産業
マット素材は高級感に加え、安定感も感じさせます。
気になるのはボーダー柄とリボンでできた持ち手。このあたりをマット素材でカバーできるのでしょうか？
結果…見えない（6/7人）
「色が合わない」（50代男性）
「買い物後っぽい」（30代男性）
「大きい」（40代女性）
「派手すぎる紙袋は違うと思う」（30代男性）
唯一「見える」派の方は「かっちりした袋で華やか」（50代女性）とのこと。袋のしっかりとした感じからは結婚式らしさが漂いますが、「買い物後」と言われたら「だね」としか言えず。
グラデーションのかかった派手なデザインからは、参列者らしさをイメージしにくい模様です。
白いシンプル紙袋
白無地シンプル手さげ袋 大/（株）大創産業
結婚式の紙袋らしさを感じられる唯一の特徴は奥行き。
中敷の厚紙はなく、持ち手部分も紙製。全体的に丈夫さに欠けていることがわかります。
結果…見えない（5/7人）
「袋が安そう」（50代男性）
「普通の荷物みたい」（50代女性）
やはり原因は紙の質や脆さにあるかと。
しかし「見える」派も。
「白いから清潔感がある」（30代男性）
パッと見なら参列者っぽく見えるかも？
光沢を引き連れて…白無地の再挑戦
ブライトバッグ/HEIKO
ひとつ前のものと同じく白無地ですが、光沢感があれば…？
結果…見えない（5/7人）
「形状がただの紙袋に見える」（50代女性）
素材より形。
「見える」派の意見に「清潔感がある」（30代男性）とありますが、たしかにキレイな白でも、「普通の形」すぎて結婚式らしさに結びつきづらいですね。
小さめ×ピンク色
ケーキバッグ/ゼットアンドケイ
商品名のとおり、ケーキを入れる用の袋です。結婚式の袋にしては少し小さく見える。色も淡いピンク色です。
結果…見えない（4/7人）
「お菓子の箱みたい」（40代、50代女性）
バレたか。大きさ、色うんぬん以前に、そこに違和感を覚えたようです。偶然かもしれませんが、男女でキレイに分かれる結果に。
こちらのエンボス加工されている紙袋は、僅差で「見えない」判定が多い結果に。
「見える」と判定した男性陣の意見は、
「結婚式でどんなものを持ち帰るかわからないけど、派手なものや縦長の袋も違うと思う」（30代男性）
あれ、消去法？
「プレゼントをこれから渡す感が少しある」（30代男性）
販売店オススメの品
ワイドバッグ/HEIKO
こちらを購入したお店では、結婚式の引き出物用には、これが一番買われているとのこと。
強調しすぎない光沢感とパステルカラーから結婚式らしさがうかがえます。少し気になるプラスチック製の持ち手部分も、全体の上品さでカバーできるでしょうか？
結果…見える（6/7人）
「かっちりしていて大きさもそれっぽい」（50代女性）
「紙袋がしっかりしている」（50代男性）
「きっちりしていそう」（40代女性）
かっちり、しっかり、きっちり…。とにかく「だらしなさや緩みのないもの」という意見で最後に出ました、結婚式の参列者っぽく見える紙袋！
細部はこだわらなくていい？
結婚式参列者っぽくなる紙袋のポイントは、
袋がしっかりしていること
地味でない色
強調しないデザイン
大きすぎないもの
形が普通過ぎないもの
などなど。
はっきりとした境界線は引けずでしたが、持ち手部分に対する意見はゼロだったことからも、色や形、大きさなど、パッと見て目に留まる点にこだわることがカギと言えそうです。また個人的には、ロゴの存在や袋の厚みも大きいかと。
（武井怜）
