「美談なの?」スマホ禁止の野球部を紹介した記事に疑問の声
画像はイメージです。

朝日新聞デジタルで7月2日、「スマホ禁止の野球部」を紹介した記事が公開された。ネット上では「これって美談なの?」と疑問の声が相次いでいる。


「スマホ禁止」の野球部に反発の声


物議を醸しているのは「スマホ所有が禁止の野球部、みんなでiPad1台を継承」と題された記事。同記事では、スマホ・携帯電話の使用を学校外でも禁止している宮崎商業高等学校の野球部を取材している。スマホの所持を禁止するのは、「高校時代の3年間は、スマホを触りたい気持ちを抑えて、学業と野球に打ち込んでほしい」という指導者の思いがあるからだという。

3年前に、インターネットで情報を仕入れられないことが不利につながってはいけないとして、iPadを1台だけ導入。選手たちは、練習中の動画を撮影して動作をチェックするなど、その後の練習に活用するようになった。しかし、1台をマネジャー含め48人が使い込んだ結果、iPadの画面はひびだらけだという。

同記事で紹介されたエピソードは大きな注目を集め、ネット上では「これ、美談なの?」「まだこんなことしてる学校あるのか」「学外ですら禁止なのはさすがにどうなんだ」と疑問を呈する声が続出。

堀江貴文さんも自身のTwitterで「スマホ禁止とかマジクソ」と不快感を露わに。

堀江さんのツイートには「野球終わった後、IT音痴で世の中から出遅れてしまうような気がします」「メジャーも日本のプロ野球もデータ取って試合してるのに、何を言っているのか…」といった賛同のリプライが寄せられている。

美談仕立てのエピソードに疑問の声


甲子園にまつわる「美談エピソード」は炎上沙汰になることも多い。最近では2016年の第98回全国高校野球選手権大会に出場した秀岳館高等学校のエピソードが物議を醸していた。同校の吹奏楽部は、吹奏楽コンテストの南九州大会と甲子園の日程がかぶっていたため、「甲子園の応援か吹奏楽コンテストか」の2択を迫られることに。吹奏楽部の部員や教職員は議論を重ねたものの、最終的には野球部の応援を選択。吹奏楽コンテストの途中辞退を決めた上で県予選に出場し、金賞という結果を残していた。

甲子園の応援を優先した吹奏楽部のエピソードに、ネット上では疑問を抱く人が続出。「これは美談じゃない。自分たちのメインの活動を諦めて応援を優先せざるをえないってどう考えてもおかしい。応援なんかなくたって、野球はできるんだぞ」「美談っぽくしてるけど、甲子園や野球部のために吹奏楽やってるんじゃないんだから、コンクール優先させてやれよって思うな」といった意見が上がっていた。