秋葉原での街頭演説で「帰れ」コールを叫ぶ人々に、安倍首相が「こんな人たちに負けるわけにはいかない!」と逆ギレしたのは7月1日のことだった。

有権者を敵視するかのような首相の言動に、多くの国民が猛反発。
東京、大阪、名古屋、福岡などで9日、「こんな人たち」による「安倍やめろデモ」が同時多発的に行なわれた。

東京・新宿でのデモを取材してみると、目立ったのはやはり、「『こんな人』ですけどなにか?」など、「こんな人」というワードが入った抗議プラカードの数々だ。

驚いたのはそのプラカードを見て、デモに飛び入り参加する人が少なくなかったこと。スタートは4、5千人だったのにデモ隊が終点の東口・アルタ前に到着する頃には約8000人(主催者発表)にまで膨れ上がったのだ。

そんな有権者の怒りは内閣支持率にも表れ、政権維持の危険水域とされる30%割れとなっている。

首相は8月初旬にも内閣を改造し、支持率回復を目指すというが、そう簡単にいくのだろうか。
改造後も支持率ダウンが続けば、いよいよ永田町でも安倍おろしの風が吹きそうだ。

(写真/AFLO)

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