新垣結衣「逃げ恥」の視聴率が絶好調 人気を支える「神プロデュース力」とは

新垣結衣「逃げ恥」の視聴率が絶好調 人気を支える「神プロデュース力」とは

10月からスタートした、新垣結衣主演TBS系ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」が絶好調だ。視聴率は4週連続で上昇し、1日に放送された第4話では13.0%を記録。苦戦が強いられている昨今のドラマ業界では、大健闘の数字である。本記事では「逃げ恥」フィーバーの要ともいえる「神プロデュース力」を解説。また、見逃してしまった人のために4話までのストーリーをチェックする方法も紹介している。

逃げるは恥だが役に立つ 右肩上がりの視聴率、第4話で13.0%を記録!

10月からスタートした新垣結衣主演ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の人気が急上昇している。初回は10.2%からスタートした視聴率だが、口コミでじわじわと広まり、1日に放送された第4話では13.0%を記録。

初回の見逃し動画の再生回数も110万回突破、エンディング「恋ダンス」のYouTube再生回数は500万回を超えるなど、巷ではちょっとした「逃げ恥フィーバー」が巻き起こっている。

同ドラマは10月11日にスタートし、初回視聴率は10.2%。第2話で12.1%と同局の火曜午後10時のドラマ枠として歴代最高の数字を記録すると、第3話でも12.5%とさらに上昇していた。
逃げ恥:新垣結衣主演ドラマ第4話視聴率13.0% 4週連続右肩上がりで自己最高‐まんたんウェブ

原作は月刊マンガ誌「Kiss」で連載中の海野つなみさんの同名人気マンガ。ドラマ版の脚本は、業界人からも話題を呼んだ、出版社のお仕事ドラマ「重版出来」の野木亜紀子さんが担当している。

ストーリーの概要はというと、新垣結衣演じる「職ナシ」「彼ナシ」「居場所ナシ」の主人公森山みくり(25)が、星野源演じる恋愛経験ナシのサラリーマン津崎平匡(36)に「妻」として雇われ、「契約結婚」(事実婚)をするという新感覚の社会派ラブコメディだ。

「面白い」条件が揃っていても、良質なストーリーだけでは高視聴率の獲得が難しくなっている昨今のドラマ業界。あの「ドクターX」ですら第2話で若干落としている視聴率を、止まることなく上げ続けているのは快挙である。

その人気の秘訣は「プロデュース力」が神がかっている点にあるようだ。

神プロデュース力1.ガッキー、星野源、石田ゆり子も!とにかくキャストが最高

人気の秘訣はやはりキャストの存在が大きいだろう。

特に主演“妄想女子”森山みくり役のガッキーこと新垣結衣が「とにかくかわいい」と、男女問わずその魅力にメロメロになっている。





津崎平匡役・星野源だからこそ醸し出せる「ザ草食」な佇まいも大評判。恋愛下手な不器用ツンデレ男子っぷりに、列島中の女子が悶えているようだ。





主演の二人は顔に険がなく、柔和な雰囲気で視聴者に安心感をもたらすのだろう。

もちろん、役柄そのものにもピッタリと当てはまるが、まだまだ1週間が始まったばかりの火曜夜に、癒しと潤いを与えてくれるという意味でも、「神キャスティング」と言える。

また、みくりと大の仲良しな伯母、土屋百合役の石田ゆり子も「アラフィフとは思えないかわいさ!」と話題を呼んでいる。





他にも、風見涼太役を演じる「第2のディーン・フジオカ」との呼び声も高い大谷亮平、津崎の同僚でゲイ疑惑がある沼田役の古田新太、みくりの親友田中安恵役の元ハロプロ真野恵里菜など、話題のキャストが勢ぞろいだ。

神プロデュース力2.羽生結弦も踊った!恋ダンスのパワー

第1話が放送されるや否や、瞬く間に「かわいい!」と大評判を呼んだのが、エンディングに踊られている「恋ダンス」だ。

「回によってはもやもやすることもあるけれど、観終わった後は楽しかったな、と感じてもらえるエンディングを作りたい」という思いから制作された約1分半の「恋ダンス」は、企画立ち上げから完成まで約3カ月を要した。

星野源(35)が書き下ろした新曲「恋」に合わせた「恋ダンス」も話題に。リオ五輪閉会式セレモニーの演出にも参加したMIKIKO氏が振り付けを担当し、主要キャストが個性あふれるダンスを披露している。
「逃げ恥」小ネタにも全力「恋ダンス」は星野源と制作陣が思い合致‐livedoor

峠田Pは「曲作りはそこまで縛り付けたくないけれど、『踊れるようにイメージしています』と星野さんには伝えていました。星野さん自身もそういうものをやりたいと思っていて、お互いの考えが合ったからうまくいったんだと思います」とスタッフと星野の思いが合致したことも成功の一因として挙げた。
「逃げ恥」小ネタにも全力「恋ダンス」は星野源と制作陣が思い合致‐livedoor

また、フィギュアスケートの羽入結弦選手が、「フィギュアスケートGPシリーズカナダ大会」で会場入りの際、「恋ダンス」の振りをしながら移動ている様子も大きな話題を呼んだ。


世界的スポーツ選手をも巻き込むこととなった「恋ダンス」。

制作サイドの「楽しんでもらいたい」「テレビが大好き」と、わくわくしながらドラマを作るパワーの凄まじさを、我々は目の当たりにしているのである。

神プロデュース力3.情熱大陸にエヴァのパロディー!?遊び心に溢れてる

「逃げ恥」では、毎回人気テレビ番組のパロディシーンが登場することでも注目を集めている。第1話は「情熱大陸」と「プロフェッショナル 仕事の流儀」、第2話では「NEWS23」、第3話は「大改造!!劇的ビフォーアフター」を彷彿とさせるシーンが登場。

そして先日の第4話ではみくりの元彼の名前が「シンジ」であることが判明し、その回想シーンで「新世紀エヴァンゲリオン」さながらの演出がなされ、視聴者からは歓喜の声が沸いた。







これには、「エヴァ」で碇シンジ役を演じた声優の緒方恵美さんからもTwitterにて反応が。


もちろん、これらのパロディの元ネタを、すべての視聴者が知っているわけではない。しかし、「分かる人には分かる」し、「分からない人もなんとなく面白い」という絶妙なさじ加減が、ドラマに「遊び心」という彩りを与え、更に魅力的な作品へと昇華しているのだ。

なるほど!スタッフが神がかっていた「名ドラマ」を次々と手掛けたプロデューサー陣

ドラマ制作において重要なのが脚本、演出、プロデューサー陣らスタッフたち。キャスティングから演出、話づくり、宣伝に至るまで、ドラマを面白く、かつ人気ある作品に仕上げるには彼らにかかっている。

「逃げ恥」は、そのスタッフ勢が神がかっているのである。

脚本:野木亜紀子
(『空飛ぶ広報室』『重版出来!』『図書館戦争シリーズ』)
プロデューサー:那須田 淳
(『パパとムスメの7日間』『流星の絆』『重版出来!』映画『ビリギャル』ほか)
峠田 浩
(『コウノドリ』『毒島ゆり子のせきらら日記』)
宮崎真佐子
演出:金子文紀
(『99.9-刑事専門弁護士-』『コウノドリ』『木更津キャッツアイ』)
土井裕泰
(『空飛ぶ広報室』『コウノドリ』映画『ビリギャル』)
石井 康晴
(『ウロボロス〜この愛こそ、正義。』『花より男子』シリーズ)
Staff-火曜ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』|TBSテレビ

さすが「ドラマのTBS」。ざっと見るだけでも、ウーンと唸ってしまうような名作を手掛けたスタッフ陣が名を連ねている。

漫画のドラマ実写化は後を絶たないが、残念ながらせっかくの原作の良さを殺してしまう例もある。しかし、彼らの手に掛かれば原作を生かし、その上でドラマならではのスパイスを加えてくれるのだろう。

今からでもまだ間に合う!4話までのストーリーをチェックする方法

「気になるけどもう4話まで放送しちゃったし、ついていけないかな…」という人もいるだろうが、諦めるにはまだ早い!

なんとTBSの公式YouTubeでは1~3話までのダイジェスト版(約45分)が配信されているのだ。

4話も動画配信サイト「TVer(ティーバー)」にて11月8日まで視聴できるので、これらを5話の放送までにチェックすれば完璧である。

物語も中盤戦に突入し、さらに盛り上がりを見せるであろう「逃げ恥」。また、原作の方ではクライマックスを迎えているようなので、興味のある人は要チェックだ。


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