ロックバンド、ONE OK ROCKのボーカル・Takaが1月、海外公演での日本人ファンに苦言を呈したことが物議を醸したが、その“真意”がわかってきた。なんと、ヘリコプターまで使って追跡してくる、驚愕の追っかけがいたというのだ。



「中年女性5~6人の追っかけグループが、関係者しか知らないはずのメンバーの行き先に先回りしたり、急な予定変更で移動したときには、ヘリコプターを調達してまで追っかけてきたことがあった」

 こう話すのは、バンドの関係者。熱狂的なファンが多いワンオクとはいえ、過去に例のないレベルの追跡力には、メンバーのみならず、スタッフらも戦々恐々としていたという。

 Takaの問題発言というのは、ファンのマナーに対して苦情を呈した、インスタグラムへの書き込みだった。

「最近、日本のファンに対して、、ちょっとどう接していいかわからなくなってきちゃった。朝疲れた状態でバスから降りればそこには日本人が携帯片手にまるでポケモンみつけたみたいに動画やら写真やらパシャパシャ撮られて みんな毎日ちょっとシンドイ思いしてます」

「ライブがはじまれば最前列はいつも同じ景色。。
。日本人同士なのにわかってくれないのかなって」

「なんのために海外で毎日頑張ってるのかわからなくなっちゃうし、ルールなんか作りたくないからもう少し考えてほしい。。。僕らが海外でライブをする意味を!普段会えないから会いに行く場所ではないから!」(いずれも一部抜粋)

熱狂的なファンが有名人の宿泊先などにまで押し寄せることはよくある話で、Takaの一連の書き込みも、単なる愚痴と思われた。ただ、問題は「ライブがはじまれば最前列はいつも同じ景色」という部分で、ファンがステージ外まで追っかけていくのはマナー違反でも、最前列の席を確保することに問題があるわけではない。
そのため、その顔ぶれが同じであることへの批判に、議論が巻き起こった。

「そもそも最前列の顔ぶれが同じなのは、海外公演でのチケット購入の競争率が高くないということ。アメリカの人気バンドのコンサートでは、最前列のチケットは関係者やチケットショップが早々に押さえてしまうのが通例で、ショップでは定価の倍以上の額で売られます。そのため『最前列はいつも同じ景色』なのは、そこまでのブレークに至っていないということでもあるんです」(海外公演も頻繁に取材する、洋楽雑誌のライター)

 しかし、バンドの関係者に話を聞いたところ、Takaが苦悩していたのは、どうやら奇妙な中年女性のグループの存在だったようだ。

「彼女たちはかなり資金力があるようで、最前列を買い占めてしまう。Takaさんの言葉は、一般のファンを気遣ったものだったはず。
実は一部メンバーの携帯にまで、そのグループと思われる女性からメールが届いたり、最初は3人だったのが、5人、6人と増えていったことが、バンド側を気味悪がらせていたんです。ただ、それでもファンはファン。特定のファンを非難するわけにはいきませんから、Takaさんは『一部の人達なんだけど、最近はその一部があまりにも多いって話なんだよね!』と気を使った書き方をしたんです。悪気はないですよ」(前出関係者)

 いずれにせよ、追っかけの域を超えた存在にTakaらが戸惑っていたのは関係者間では知られた話で、最新情報では8人に増えたという説や「そのうち48人組になったら、OOR(ONE OK ROCK )48と呼ぼう」なんて笑えないジョークも飛ぶ。

 今回のインスタ発言騒動は、表面的には若いバンドマンの失言に見えたが、その裏にはストーカーレベルの不気味な話があったということか。人気バンドの有名税といえばそれまでだが、彼らの苦悩にも同情する。

(文=片岡/NEWSIDER Tokyo)