俳優の福山雅治が、第66回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した主演映画『そして父になる』(2013年)を手掛けた是枝裕和監督と、再びタッグを組むことがわかった。

 是枝監督のオリジナル脚本で描く法廷心理劇で、9月公開予定(タイトル未定)。

福山が演じるのは、エリート弁護士・重盛。ある時、殺人の前科がある三隅の弁護をやむを得ず引き受けるが、動機が希薄なため、接見するたびに重盛の中で「本当に三隅が殺したのか?」と核心が揺らいでいく……というストーリー。なお、三隅役を演じるのは、日本映画界の名優・役所広司。これが初共演だという2人の、迫真の会話劇が注目されそうだ。

「『そして父になる』は、是枝監督からのオファーだったそうですが、今回は福山サイドから『福山主演で、新作を撮ってほしい』と相談を持ちかけたとか。また、昨年、“一発屋ミュージシャン”役や、“借金まみれの中年パパラッチ役”といった人間臭い役柄がことごとく当たらなかったため、福山の十八番であるキザな役柄に絞ったようです」(芸能記者)

 福山が一発屋ミュージシャンを演じた昨年4月期の月9ドラマ『ラヴソング』(フジテレビ系)は、平均視聴率8.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と大爆死。
パパラッチ役を演じた映画『SCOOP!』(昨年10月公開)も大々的な宣伝に似合わず、予想を大きく下回る惨敗ぶりを呈した。

 福山といえば、主演ドラマ・映画『ガリレオ』(フジテレビ系)で演じた天才物理学者役が“はまり役”と話題になり、同シリーズは視聴率20%超えを連発。また、大ヒットした『そして父になる』では、端整なルックスを生かし、エリート建築家役をクールに演じた。

「元SMAP・木村拓哉同様、『何を演じても福山』と揶揄されることも多い福山の演技ですが、イケメン特有の無表情ぶりが、役柄を狭めているとも。昨年は、ヒット作ゼロで終わった福山ですが、ただでさえ吹石一恵との電撃結婚や第一子誕生でファン離れが止まらない状況だけに、事務所も大慌て。あと3年で50歳を迎えることもあり、今年こそ“顔だけ”ではないことを証明しなければ、先がありません」(同)

 ミュージシャンとしては、『NHK紅白歌合戦』で毎年、コンサート会場から中継で出場するなど、相変わらずスター然とした特別扱いを受けている福山。
ネット上では現在、「なんで役所が主役じゃないの?」「役所さんと演技比べられて、福山大丈夫?」との声も目立つが、俳優としても再び人気を取り戻せるだろうか?