俳優・玉木宏の主演映画『探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海』が、6月4日に公開されたが、週末の興行成績ランキング(興行通信社)では初登場12位と、トップ10入りを逃す結果に終わった。昨年3月にはKinKi Kids・堂本光一出演のスペシャルドラマも放送していた同作だけに、関係者からでさえ「映画にも堂本が出ていれば、トップ10入りも夢じゃなかったろうに……」といった声が出ているという。



 玉木は昨年のドラマ『天才探偵ミタライ~難解事件ファイル「傘を折る女」~』(フジテレビ系)で主人公・御手洗潔役を、また堂本は玉木の相棒・石岡和己役を好演。続編が示唆されると、同ドラマのファンは玉木と堂本ペアの再共演に期待していたが、最終的に映画版の相棒役は女優・広瀬アリス演じるオリジナルキャラクター・小川みゆきと発表された。

 映画化をめぐっては、原作者である作家・島田荘司氏がTwitterで衝撃の暴露を展開したことが話題に。すでに当該ツイートは削除されているが、このとき島田氏はドラマ版の視聴率が10%に満たなかったことに触れ、ジャニーズ事務所が堂本の映画出演を許さなかったという内部事情をバラしたのだ(既報)。

「そんな“いわくつき”の映画となってしまったせいもあるのか、公開初週はトップ10圏外。もともと上映スクリーン数は、153と中規模公開だったので、“大爆死”とまではいかないものの、堂本が出ていればもっと好成績を収めていたと考えられます」(同)

 実際、『星籠の海』を鑑賞したネットユーザーからも「大人の事情で光一くんを出さないなんて、残念」「原作ファンとしては、石岡くん不在なのがショック」といった声が噴出しており、堂本の演じる石岡が登場しなかった代償は大きいと思われる。


「映画業界では『ジャニーズタレントを出すのは、ヒットの条件の1つ』といわれており、堂本が出ないと決まった時点で、客足が減るのはある程度予想できていた。だからこそ、島田氏も黙っていられなかったのかもしれませんね」(同)

 今後、追い上げを見せてシリーズ化されるほどの人気映画になれば、堂本の登場もかなうかもしれないが、現状、望みは薄そうだ。

※画像は『探偵ミタライの事件簿 星籠の海』公式サイトより