ボーカルの川谷絵音がタレントのベッキーとの不倫騒動で大きな批判を浴び、解散説も浮上するバンド「ゲスの極み乙女。」。そのメンバーのひとりが、別の人気バンドのドラマーAに「最悪、バンドを辞める」と漏らしていたことがわかった。



 Aと親しい音楽関係者によると「Aは『そのメンバーが、もしゲス極を辞めたら助けてやりたい』と話していて、契約に問題がなくなり次第、新プロジェクトかソロ活動を支援するそうです。そのメンバーは歌がうまいので、ボーカルに転向する可能性もある」と話している。

 そのメンバーがバンド脱退の可能性をほのめかしたのは、ゲス極が1月15日、『ミュージックステーション2時間スペシャル』(テレビ朝日系)に生出演する前のことだったが、出演後にAがLINEで「どうよ」と聞いたところ、「最悪」という返答があったという。

「その“最悪”というのが、川谷を指すのか、演奏の出来やバンド内の雰囲気を指すのか、それとも別のことなのかはわかりませんが、現状に不満が募っているのは間違いない感じ。ただ、今はアルバムを発売したばかりでプロモーション契約もあるし、ライブの予定も5月まで決まっていて、すぐに辞めることはできない。メンバー当人も『この問題で辞めたというふうに言われたくない』と、しばらくは表向き亀裂ナシの態度を取ることになりそう」(前出関係者)

 ゲス極は作詞・作曲を担当する川谷が中心人物だが、ほかのメンバーも個性的で人気がある。
2014年4月にメジャーデビューしてキャリアの浅いうちにブレークしているため「メンバー間の絆は、あまり深くない」という話も。

 先日、東京スポーツに、川谷の女グセの“事後処理”や、メンバーそれぞれのわがままにスタッフが困っていたことなどが報じられ、「いくら音楽的に良くても、音楽番組もCMも、今後はスポンサーや視聴者の声が怖くて使えない」などの話から、解散危機に追い込まれているともあった。この話は、前出の音楽関係者の証言と、ほぼ一致する。

「ゲス極のスタッフからは『ほか3人はみんなイイヤツで、川谷の身勝手なイメージダウンに巻き込みたくない。個人的には女性メンバー2人を新ユニットで再デビューさせたいぐらい』という話も聞いた」というが、特にドラムのほな・いこかこと佐藤穂奈美は、もともと女志望としてアイドル活動をしていたこともある美人で、「欲しい」と手を挙げそうな芸能プロがあるという。

 ゲス極は、皮肉にも不倫騒動で知名度が上がり、発売されたばかりのセカンドアルバムや、3月末の日本武道館公演のチケットのセールスは上々。
業界関係者の中には「ビジネス的には好調だから、騒動が過ぎれば問題なく活動継続していく」と見る者もいる。

 ベッキーは不倫発覚後に白々しく友人関係を主張、愛よりも仕事を取った形だったが、ゲス極も当面、稼げるうちは稼ぐというスタンスだろう。

 ただ、前出関係者の話が事実なら、少なくともメンバーのひとりは川谷に対して不満を持っている様子で、予断を許さないところだ。
(文=藤堂香貴)