一昨年、年下のアメリカ人医大生と婚約したことを発表した浜崎あゆみだが、肝心の本業では一時の人気が消え失せ、昨年末は15回連続出場のNHK紅白歌合戦』に“落選”するなど、凋落を示した。

 7月1日に新曲「Step by step」をデジタルのみでリリースしたが、これは4月のNHKドラマ主題歌としてすでにオンエアされているもので、インパクトは大きくない。

それでも近年はアリーナクラスのコンサートを続けることで“歌姫”の面目を保ってきたが、実はそのコンサートチケットが無料でバラ撒かれていたことがわかった。

 ある音楽関係者のLINEに届いたのは、7月4日、あゆの横浜アリーナ公演の無料招待の案内だった。手広く送信されているためか、受け手が音楽関係者であることも確認せずに送られてきたもので、当初はこれがイタズラではないかと疑われたほどだった。しかし、この送信者は長年、あゆを応援してきた後援者として知られる人物だったのだ。

「以前からこの後援者は、自分が手に入れたチケットを友人に無償で譲ることはあったんですが、コンサートに一緒に行く誘い程度のもので、多くても5~6人という感じだったんです。それが最近は、100枚単位。
もはや友人を誘うレベルではないので、LINEに登録してある知人に無差別でチケットをばら撒いている状態」

 この後援者は若い資産家で、ほとんど働くことなく優雅に過ごしている人物だというだけに、この招待券バラ撒きが、あゆ本人や主催者の知るところかどうかは不明だ。ただ、このバラ撒きは今回が初めてではなく、先の音楽関係者も「付き合いで」と2度、あゆのコンサートに無料で行ったという。

「当日は会場前で後援者の関係者と待ち合わせ、LINEで受け取った案内を携帯電話などで見せてチケットを受け取る流れ。ちゃんと座席につくことが確認できるよう、招待者の名前を把握して当人にしかチケットを渡さないようにされていましたが、チケットがプラチナペーパーだった全盛期では考えられないことですね」(同関係者)

 しかし、無差別に大量の招待を受け付けているだけに「浜崎って人はよく知らないけど、タダなら」と腰の曲がった80代の老婦が来ていたこともあったという。

 ギャルがメークや髪型を真似した一時の熱狂的な人気は見られなくなったが、凋落にあってもこんなかたちで熱心に応援するタニマチ的なファンがいるのは、さすがは歌姫。本来、客が少なくなれば会場の規模を小さくして開催すればいいのだが、そこはあゆのプライドがあるのか、それとも後援者の温情なのか、たとえサクラで埋めようともアリーナクラスのコンサートを維持している状況だ。

(文=ジャーナリスト・片岡