下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 周囲では今年も東京マラソンがなんだかとっても盛り上がっていた。

マラソンや駅伝を観戦する趣味もなく、もちろん走る趣味もないからか、嬉々として走っているランナーが、創立発案者である石原慎太郎元都知事を賛美しているかに見えてしまう。石原都知事時代、ランナーたちがお立ち台に立った彼に手を振りながら走る姿が印象に残っているのかも。「都知事閣下、東京を走らせてくれてありがとう!」ってか。

第257回(2/20~24発売号より)
1位「やしきたかじんさん 『殉愛』妻には、もうひとつの“恐怖の人格”が潜んでいた…」(「女性自身」3月10日号)
2位「古閑美保 新恋人は紀香の元カレ『大きいのもイイけど小さいのも(ハート)』」(「女性セブン」3月5日号)
3位「小栗旬 『嫁の暴走と束縛が怖い…』“新米パパ”は『産後うつ』に!!」(「女性自身」3月10日号)

 故・やしきたかじんを巡る『殉愛』騒動は今年になってもまだまだ終息の気配が見えない。たかじん長女による『殉愛』(幻冬舎)出版差し止め訴訟もスタートし、未亡人さくら夫人サイドも『殉愛』を批判したたかじんの元弟子を名誉毀損で訴えるなど、さらなる泥沼化の様相を呈している。

 そんな中、『殉愛』騒動の決定版ともいえる本が出版された。
百田尚樹『殉愛』の真実」(宝島社刊/以下、『「殉愛」の真実』)だ。『殉愛』騒動は売れっこ作家である百田直樹によるノンフィクションという触れ込みのため、“作家タブー”を抱える出版社系週刊誌はこの騒動をほとんど取り上げることはないが、そんな中で唯一健闘しているのが「自身」だ。今回も「自身」はこの衝撃の書の刊行と、その内容を紹介している。

 記事によれば『「殉愛」の真実』には『殉愛』で一方的に誹謗中傷された関係者たち――元マネジャーK氏やたかじんの弟や前妻――など、たかじんと極めて親しかった人物たちが、初めて証言を寄せ『殉愛』に真っ向から反論しているという。たかじんの実弟である渡氏(四男)は『「殉愛」の真実』でも実名を出した上で、「自身」にも初めて『殉愛』騒動に関して証言した理由をこう述べている。

「親族同士で話し合い、『一周忌までは静かにしていよう』と決めていたんです」

 至極真っ当な“親族”としての心情だろう。
そして、そんな親族の思いを踏みにじった百田とさくら夫人に対する怒りも含んだコメントでもある。さらに、突然『殉愛』で誹謗中傷されたたかじんの長女に対して、伯父として不憫だと感じていたこと、これまでたかじんの“世界感”をファンと一緒に作り上げてきたのに、それを踏みにじられたことに対しても「絶対に許せない」とさくら夫人への対決姿勢を鮮明にしたのだ。

 弟たちや長女は有名でも何でもない“一般人”だ。そんな彼らを悲痛なまでに決意させ、闘わせてしまうまでに追い込んだのが『殉愛』だったのだ。そのことを渡氏のコメントからも実感する。

 その上で「自身」では『「殉愛」の真実』に証言したもう1人の関係者にスポットを当てる。
それがさくら夫人の2番目の夫でアメリカ人のD氏だ。『殉愛』によると、さくら夫人に結婚歴はなかったとされていた。しかしそれはウソだった。さくら夫人は過去少なくとも3回の結婚歴があったのだ。これに関しては「自身」誌上でも最初の夫を直撃しその事実を確認しているが、しかしその詳細を語った“元夫”はこれまでいなかった。そして今回初めて『「殉愛」の真実』で、“元夫”D氏が取材を受けたのだが、その証言は確かに衝撃的だ。


 D氏によると、さくら夫人との生活は「生涯、忘れられないような恐怖」だったという。さくら夫人は興奮すると声が低くなり、目つきが変わり無表情になり人格が突然変わって、最後には倒れてしまったと、D氏は証言している。その後、起き上げるとさくら夫人は普通の状態に戻っている。さらに「自身」では、精神科医の香山リカがこの証言を分析し、多重人格(解離性同一障害)の疑いがあることを指摘している。

 なんとも凄まじい展開になってきた『殉愛』騒動だが、証言通りならさくら夫人には自身のためにも早急に専門家に診断を求めたいものだ。そうした症状のため、たかじん利権を持つ夫人が周囲に躍らされ利用される危険性もある。
もちろんその逆も、だ。

 『「殉愛」の真実』にはほかにも “たかじんメモ”と呼ばれる疑惑のメモの筆跡鑑定を行うなど、数々の疑惑を検証しているという。言論界を巻き込んだ『殉愛』騒動だが、騒動だけでなく検証本の刊行自体もメディアによる黙殺が危惧される中、「自身」による紹介記事は貴重ともいえる。

 本日24日、ダルビッシュ有が衝撃の発表をした。昨年10月にツーショット写真で交際宣言したレスリング元日本代表の山本聖子が妊娠4カ月だというのだ。これはある意味、衝撃だ。
2人がまだ入籍していないなんていう、世間的なそれではない。ダルビッシュを彩った過去の華麗な交際相手の女性たちがどんな衝撃を受けるのか。おそらく女性にとっては交際宣言以上の衝撃かもしれないという意味で。

 そんな中、タイミングよく(?)「セブン」に掲載されていたのが元交際相手の筆頭株でもあり、ダルの交際宣言で最もダメージを受けたといわれる古閑美保の恋愛情報だった。記事によれば、しばし傷心の古閑だったが“新しい恋”が始まったらしい。お相手は同業のプロゴルファー・近藤共弘だ。生涯獲得賞金8億円強、昨年の獲得賞金ランキングは3位! しかも藤原紀香の元カレ! バツイチの37歳だ。身長はダルより30センチも低い167センチ(よって思わせぶりな記事タイトルも身長差についてです。念のため。笑)だというが、肉食女子・古閑の面目躍如である。先日のバレンタインデーも近藤は古閑のマンションを訪れたらしい。今度こそ!

 しかし――。記事を読むとどうも怪しい。バレンタインデー、近藤が古閑のマンションにいたのは2時間らしく、入りも出も一緒ではない。しかもバレンタイン直前古閑は「あの人、私のことをどう思っているのかしら?」と友人に電話しているのを明石家さんまに目撃されたらしい。

 当の「セブン」も熱愛には否定的らしい。にもかかわらず、タイトル同様思わせぶりなトップ特集ってどうなのよ! 古閑が一方的なアプローチをしているが、相手はまだ躊躇している。悲しいかなこんなことだろうが、それにしても「セブン」には古閑がマンションに帰ってきたシーンも、近藤が古閑マンションを訪れる場面も写真にバッチり押さえてる。

 バレンタインデーだから面白そうな有名人を“パトロール”して張り込んでいたら偶然撮れてしまったのか。はたまた古閑がマスコミを使って、熱愛報道で既成事実を作り、一気に男を押そうとしたのか。おそらく前者だろうとは思うが、それに加え今回の山本ご懐妊。近々に古閑を張り込めば、大荒れで酒を飲む彼女と、ダル&山本の壮大な悪口が聞ける。どこのマスコミでもいいので、是非ともお願いしたい(笑)。
 
 パパとなった小栗旬が酔うと愚痴るらしい。嫁がブランドものを沢山買い漁るなど浪費癖がひどい、と。そこから導き出した「自身」の結論は、それ以上にひどい。

 浪費癖→でも嫁に頭が上がらない→嫁の私物があふれ居場所がない→昨年9月に豪邸を建てたのは居場所がないから→小栗は夫の「産後うつ」ともいうべき“パタニティブルー”。

 記事を読んでもイマイチ理解できない論理で、すっごいこじつけ(笑)。しかもほぼ想像。パタニティブルーって言葉をもっと話題にして、はやらせたいだけなんじゃないか。そんなトホホな記事であった。