フジテレビ・ニューヨーク支局の長谷川豊アナウンサーが現地での滞在関連費用を不正使用し、降格の懲戒処分となっていたことが明らかになった。フジテレビの発表によるもので、「業務の規定に違反し、ニューヨーク滞在関連費用の不正使用があった」と説明するが、不正使用の額や理由などは明らかにしていない。

長谷川アナが不正使用した費用はすでに全額が返済されており、同局としては「刑事告訴などは検討していない」という。

 長谷川アナは1999年にフジテレビに入社後、『スーパー競馬』や『とくダネ!』などへの出演を経て、2010年9月からNY支局へ赴任。同支局では、『とくダネ!』や『めざましテレビ』などで現地レポートを伝えていたが、「そもそも、NY赴任もいわくつきだったそうですよ」と話すのは民放関係者。

「番組内での長谷川アナの発言がひどすぎるという批判が、ネット掲示板などに続出したことがあったんです。こうした批判を受けて、フジも長谷川アナの発言は不適切であったとのコメントを発表したのですが、長谷川アナ自身の謝罪はなかった。NY赴任は、こうした批判から冷却期間を置くためのものだったと当時はささやかれたものでした。

実際、フジには過去にもこうしたケースがあり、長谷川アナの前任のNY駐在員だった佐野瑞樹アナは買春疑惑、野島卓アナは当時アイドルアナだった同僚の八木亜希子とウワサになったことが原因で、それぞれNYへ“島流し”に遭ったとされています」(同)

 そんな長谷川アナの舌禍騒ぎが起きたのは、09年9月26日に放送された『フジアナスタジオ まる生2009』でのこと。長谷川アナが番組内で、女子アナたちを毒舌で撫で切りにしたことが問題視されたのだ。

秋元優里アナを『おっぱい番長』、長野翼アナを『こいつのスタイルはエッチ』、平井理央アナを『こいつ、顔写真いらないから脚だけ映しときゃいいんだよ』などと、セクハラまがいの発言で言いたい放題。番組的な演出もあったと思うけど、それにしてもひどかった。滝川クリステルを『あの外人』呼ばわりもしていましたね。非難が続出するのも当然です。

しかし、この業界、経費の不正使用なんてありがちなのに、ここまで処分されてしまうというのは、よほど金額が大きかったからでしょうか。いずれにせよ、彼の社内における人望のなさが招いたことだと言えそうです」(同)

 長谷川アナは12日付で本社勤務となっているが、さすがに理由が理由だけにアナウンス室でも針のムシロに違いない。そして、何よりも長谷川アナにとって痛恨なのは、アナウンサーとしてテレビに登場する機会など当分なさそうだということだろう。