新型万能細胞『STAP細胞』論文を巡る報道について、和田アキ子冠番組アッコにおまかせ!』が取り上げた。番組では大胆にも・スタンフォード大学教授でノーベル賞も受賞した博士に取材を依頼。
それに成功したことだけでも驚いた和田アキ子や共演者だったが、その内容に「よく言ってくれた」と感激した。

理化学研究所が『STAP細胞』の論文について「改ざん」と「ねつ造」があったことを認める最終報告を発表。それに対して、研究ユニットリーダーの小保方晴子さんは「驚きと憤りの気持ちでいっぱいです。『悪意のない間違い』を改ざん、ねつ造と決めつけられたことは、とても承服できません」と反論している。

4月6日の『アッコにおまかせ!』でその件に触れると、和田アキ子は『STAP細胞』について「難しくてよく分からないけど、“返る”と聞いて楽しみだったけどね」と残念そうにしていた。

しかし、肝心な『STAP細胞』の存在について小保方さんは「ある」とコメントしていることから、番組スタッフがいったい「あるのか? ないのか?」について識者に取材を試みた。


日本のノーベル化学賞・物理学賞の受賞者5名に取材を申し入れたが受け入れられない中で、京都大学名誉教授・医師は現在の情報から考えると「『STAP細胞』が存在するとは言えないと思う」とコメントしている。

また、スタッフは放送の3日前に米国の名門・スタンフォード大学の医学部分子・細胞生理学教授でノーベル医学・生理学賞受賞者という神経細胞の権威であるトーマス・スードフ博士にコーディネーターを通して取材を依頼したところ、奇跡的に返事がもらえた。

博士は「『STAP細胞』論文にある方法を使って、まだ誰も細胞の再生に成功していない事実は、その存在を懸念すべき大きな理由になる。つまり、『STAP細胞』は存在しない可能性が高いと思われる」とコメントしている。

さらに、博士は『STAP細胞』の存在にとどまらず一連の騒動についても言及した。

「今回の騒動は研究者にも問題はあるが、一方で十分なレビューを重ねずに発表した研究所、学術誌にも同じくらい非がある。
研究者だけを責めているのは滑稽だ」と指摘する。

番組レギュラーの峰竜太が「どうですか、この意見!」と興奮気味にコメントすると、和田アキ子は「そう、言っていただいたというか…」と共感した。さらに「だって、それだけの論文を出すときに、誰か見るでしょう? チェックするでしょう?」とアッコは疑問をぶつける。

進行の安東弘樹アナウンサーが「ズバリと答えてくれましたね」と同調すると、勝俣州和が「準レギュラーになってもらいましょうよ」とはしゃぎ、アッコも「お友達になりたい」と盛り上がった。

安東アナが「あまりどういう番組かは、詳しく説明していません」とその場を収めたが、和田アキ子は世界的権威が取材に答えてくれた上に真摯なコメントを返してくれたことがよほど嬉しかったようだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉