松浦勝人オフィシャルブログより

 6月22日、エイベックス所属の元モーニング娘。

後藤真希が突然「12月で芸能活動休止」を発表して波紋が広がったばかり。1月に最愛の母が自宅から転落死した喪失感を克服できなかったことなどが原因のようだが、秋にはアルバムを出し、12月にはコンサートを行った上での休止だけに「なぜ半年も前にいきなり"芸能活動休止"発表をするのか、しっくりこない」(芸能記者)という声も出ている。

 そうした声に対し、芸能界では、後藤の発表は「エイベックス松浦勝人社長のスキャンダル記事潰し」との見方が浮上している。芸能プロ関係者が声をひそめる。

「22日と言えば、エイベックス松浦勝人社長が株主から『暴力団同席で監禁脅迫された』と訴えられたという記事が大々的に掲載される『週刊文春』(文藝春秋)が発売される前日。『週刊文春』はマスコミには22日に早刷りが届く。

松浦社長の意を受けたエイベックスサイドが、『文春』の記事が話題になりにくいようにする『文春潰し』のため、よりインパクトのある後藤の活動休止ネタを突如一斉発表した可能性があるのではという見方は強い」

 ちなみに後藤活動休止ネタは、22日の昼発売される東京スポーツが1面スクープ。その前後にマスコミにエイベックスがファクスを一斉に送り、発表したという流れだ。

「躊躇なくスキャンダルを記事にする東スポが後藤活動休止をスクープしたということから見ても、松浦スキャンダルを報じそうなメディアに対する"口封じ"的情報流出があったと疑う声もある。実際は不明だが......」(同関係者)

 さて「文春」の記事の内容は、真実だとすればかなりショッキングだ。

 同誌によると、コンサルティング会社を経営するエイベックス株主の男性が2008年の同社株主総会で経営などに関する質問をしたことがきっかけで、総会の4日後、松浦社長から、暴力団組長を通じ、エイベックス経営のレストランに呼び出されたという。そして店内VIPルームで、エイベックス社長室長やボディーガードや組長らがいる中、この男性は松浦氏に脅され「監禁」状態に置かれたと主張。

その後、警視庁も「監禁・脅迫事件」を視野に捜査に動き、男性も、精神的損害の賠償として松浦氏側に3,000万円を求める民事訴訟を起こしたのだ。エイベックスはただの企業ではなく、東証一部上場企業なだけに、マーケットとしても無視できない話なのだ。

「この件では、暴力団などを担当する警視庁の組織犯罪対策第三課がVIPルームの現場検証を行うなどしばらく本格的に捜査していたのですが、今年初めごろまでになぜか、捜査が事実上打ち切りになったようです。なんらかの"圧力"があったとの見方も強い。刑事事件化される見込みが低くなったと見て、男性は民事で損害賠償を請求する訴訟を起こしたようです」(捜査関係者)

 エイベックスと言えば、高額の報酬で、元警視総監や元検事総長など、当局に顔がきく有力者を顧問として"ケツモチ"契約している。警察に強い政治家とのパイプも強いとされる。

それだけに、この「監禁脅迫事件」の行方、そして松浦社長への刑事訴追の有無がどうなるか不透明なようだ。

「間に入った組長は、警視庁が松浦氏サイドを立件すると見て、聴取に応じるなど警視庁側に協力していたようなのですが、突然警視庁が捜査を打ち切ったため、警視庁側と松浦側の間でハシゴをはずされたような形になり、困惑しているようです」(同)

 そうした中、周辺にはこんな驚くべき情報も流れている。

「松浦氏は最近、"いつ社長を辞めてもいい"という趣旨の発言を一部でしているようです。すでに会社の運営は側近などにほぼ任せているとも言われ、何らかのタイミングで電撃退任する可能性がささやかれています。今回の訴訟が影響しているのかもしれませんが......」(音楽関係者)

 前代未聞の「監禁脅迫」民事訴訟の行方次第では、激震が走る可能性もありそうだ。



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