■GACKT/New Single『キミだけのボクでいるから』インタビュー(3/4)
――インタビュー2より
(海外のファンに)「届ける」というのは、約束したことだからさ。ずっと待ってくれてるからね
――シングルのカップリングには「キミだけのボクでいるから(ReMIX ver.)」が収録されています。
GACKT:チームのみんなでつくっているから、一回上がって来たものに対して、「もっとこうやんなきゃダメだよ?」とか「もっと切なくつくろうよ」とか、「別に、歌詞を全部使う必要ないからね」とか、そうやって指示してでき上がったものなんだ。けっこう今回はスムースに行ったかな?という気はしてる。
――「キミだけのボクでいるから」のシングルカットが『LAST VISUALIVE』の最後に告知されたのと同時に、ワールドツアーの開催、さらに日本での凱旋公演も発表され、会場は沸き立っていました。完成度の極めて高いステージで、ワールドツアーに向けて更なるブラッシュアップをする余地なんて、ないように見えたのですが?
GACKT:そんなことないよ。「こうしたらいいなあ」「こうやるべきだったなあ」というところは全部新しく変更していくつもりだし。
――全部で4時間15分あって、サイズ感も長くて濃密でした。
GACKT:そのままだね。
――ブラッシュアップ作業は現在、どのくらい進んでいるのですか?
GACKT:ステージをつくる作業は、実際にまたリハーサルに入らないとできないけれども、映像(作品)の編集に入った時点で「次はこういうふうにやろう」「ここはもっとこうするべきだったんだ」みたいな話は進んでるからね。
――なるほど。ワールドツアーでは、日本版とは見せ方を変える部分もあるのですか?
GACKT:まず、歌が全部英詞になるからね。だから、もうすぐ英詞のアルバムも出るよ。
――『LAST MOON』の全編英詞盤が!? GACKTさんは語学がご堪能なので、そんなに難しいことではないのかもしれませんけれども……。
GACKT:いや、大変だよ。一からレコーディングするのはやっぱり「しんどいなあ」と思うし。でも、意味のあることだから。
――「花も散ゆ」や「傀儡がごとく」では、和歌ですとか、日本の古語や独自表現を用いていますが、それをどのように英語で表現なさるんでしょうか?
GACKT:基本的に全英詞とは言っても、日本語の綺麗なところ、ポイントになるところは残しておこう、と思ってるから。そういう方向性でつくることになるんじゃないかな?
――海外のファンの方たちは、日本に観に来られるのも大変でしょうから、GACKTさんが自分の国に来てくれるのはうれしいでしょうね。
GACKT:本当にいろんな国から来てくれてるからね。
――ようやくその約束を果たせる、ということですね。それにしても、相変わらずお忙しい日々を送っていらっしゃるGACKTさんですが……。
GACKT:そんなことないよ? 日本にいる時は忙しいけど、海外にいる時はなるべくゆっくりしよう、と思ってるかな。
――でも、たしか映画も撮られていたのですよね?
GACKT:まあ、ツアーの終わった直後に撮影があったから、それはちょっとバタバタしたけど。その後は海外で、とにかくゆっくり過ごして、という感じ。
――それにしても、改めて、あのステージを引き継げる人はそうそういないだろうな、と痛感してしまいました。
GACKT:なかなかね、あそこまでは難しいよね。誰かがつくったステージの上に乗ることはできるんだけどね。全部それを自分でつくるっていうのは、しんどいと思うよ。
――『LAST VISUALIVE』に向けてとにかく突っ走る、と以前はおっしゃっていて、一旦の区切りがつくかと思いきや、その先に、終わらないこんな道が待っていたんだな、と。
GACKT:うん。でも、もういい年だからね、ゆっくりしたいよ(笑)。
――インタビュー4へ
≪リリース情報≫
New Single
『キミだけのボクでいるから』
2016.11.23
XQMQ-1009 / ¥1,800(税抜)
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