(台北 9日 中央社)今年で8回目を迎える「金馬ファンタスティック映画祭」(金馬奇幻影展)が7日、台北市内で開幕した。オープニングを飾ったのはチェン・ホンイー(陳宏一)監督の「自画像」。
同作は昨年の台湾総統選挙を時代背景にしており、チェン監督は作品で度々言及される蔡英文総統に対し、一般公開時に見に来てもらえればと呼び掛けた。

同作は2016年の総統選当日、社会運動に身を注ぐ女性が自宅で死んでいるのが見つかり、女性のルームメイトの画家と親友に嫌疑がかけられるというストーリー。チェン監督は物語の背景に総統選や2014年のヒマワリ学生運動など政治関連の出来事が絡んでいることに触れ、上映後の観客の反応が楽しみだと語った。

同映画祭では世界各地から集められたファンタジーやホラー、コメディーなどの作品を上映。今年は脚本家で映画監督の宮藤官九郎が手掛けた7作品が特集上映されるほか、妻夫木聡と満島ひかりが共演した「愚行録」や三浦友和が主演する「葛城事件」、押井守監督のアニメーション「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」などの日本映画もラインナップされている。

開催は16日まで。


(編集:名切千絵)