地獄の法は女性に厳しすぎる!?
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 特定の宗教を信仰しないといわれる日本人でも、死後の世界が気になることはあるだろう。できれば天国へ行きたいし、死んでまで地獄の苦しみを味わいたいとは思わないはずだ。


 しかし、残念ながら女性は、地獄行きがほぼ決定しているのである。
 仏教における地獄は、六道といわれるもののひとつ。私たちは今、「人間道」とよばれる世界に存在している。神々は天道におり、さらにその上の浄土という世界があるという。
 地獄へ落ちるのは、閻魔大王の審判を受けた後。人間道での行いをもとに裁かれるのだが、女性はどうやっても地獄行きをまぬがれないほど厳しい。

 たとえば、悪いことなどせず、100歳まで長生きしたとしよう。子どもはもちろん、孫やひ孫にも恵まれていれば、家族に看取られて幸せな最期を迎えられるかもしれない。
 しかし、死後の世界に待ち受けているのは、「血盆池地獄」である。昔は経血=穢れとされており、月経や出産に伴う出血を経験していれば、皆ここへ落とされるのだ。そして、池の血を飲まされるという苦行を強いられる。
 それなら子孫など残さなければいいと考えるかもしれないが、出産経験がなければ「不産女地獄」に落とされてしまう。

ここでは鬼の監視のもと、こよりのようなひも状のもの(灯心)で竹の根をひたすら掘り続けなければならない。肉体的なダメージが少ないかもしれないが、永遠に終わることのない作業にメンタルがやられてしまいそうだ。
 もういっそのこと、初潮を迎える前に死ぬしかないのかといえば、親より先に死ねば「親不孝」という罪によって地獄へ落される。
 もはや逃げ場がないとしか思えないが、遺族が血盆経を写経しておさめることで救われるという手段もあるとのこと。昔は男尊女卑が当たり前だったとはいえ、あまりにも女性に厳しすぎないだろうか。

 月経のない男性は地獄へ落ちる心配がないと安心したかもしれないが、誰もがその可能性を秘めているのが恐ろしいところである。

殺生が禁じられる仏教では、蚊などの虫を殺すことも許されていないので、懺悔をしない限りは「等活地獄」に落とされてしまうのだ。
 等活地獄では人々が殺し合いを行い、そこで殺されたとしてもまた再生してしまうという。これが1兆年以上も続くというのだから、考えるだけでぞっとする。
 肉食も罪とされ、瓮熟処(おうじゅくしょ)というところで鉄の甕に入れられて煮込まれてしまうし、仏教など信じないほうが得かもしれないとすら思えるだろう。しかし、それすらも罪になってしまうのだ。
 もう何も信じられなくなりそうだが、こうした罰則をあらわすことで人々を正しい暮らしへと導いていたのかもしれない。
それでも子どもがいないうえに肉が好きな筆者としては、このような死後の世界が存在しないことを願うばかりである。