後世に名を残す、いわゆる「偉人」と呼ばれる人たちは、その分野だけでなく“性”に関しても独特の感性を持っていた?

記述・逸話が残っている人物のなかから、いくつかを紹介しよう。

■石川啄木


日本を代表する歌人・石川啄木。
彼が明治42年にしたためた自身の日常生活をつづった『ローマ字日記』では、性に奔放な彼の一面を垣間見ることができる。

なかでも18歳の娼婦の性器にこぶしをねじ入れ(いわゆるフィストファック)、よがる女に冷酷な気持ちを抱いたエピソードは強烈である。

■宮沢賢治


生涯独身で女性経験もないまま一生を終えたといわれている童話作家・詩人の宮沢賢治。彼が生涯"純潔"を守り続けた理由は、宗教的信念、肺結核を患っていたこと(相手への感染リスク)などがあるとされているが、女性そのものに興味がなかったわけではない。それなりに恋愛もしているし、それどころかかなりガチな春画(性交場面などを描いた浮世絵)のコレクターという一面もあったのだ。

また、宮沢賢治の研究をしている専門家によると、賢治は生前、性欲をいかに抑えるかをかなり悩んでいたという。


■楊貴妃、クレオパトラ


世界三大美女のひとりでもある、唐時代の絶世の美女、楊貴妃。彼女の陰毛は、なんと膝に達するほどだったとも伝えられている。また楊貴妃には日本亡命伝説もあり、山口県長門市のお寺「二尊院」には楊貴妃の墓と伝わる五輪塔がある。

同じく三大美女のひとり、エジプトのクレオパトラはフェラが大好きで、しかも技術的にもかなりのものだったとの伝説がある。女王という高貴な身分にもかかわらず、100人の護衛を相手に、全員をお口でイカせたというエピソードもある。


■サド侯爵


SMのSを表す「サディズム」の語源にもなった18世紀後半の作家サド侯爵。
実は彼の本性はMだったとか。コラムニストの唐沢俊一氏はこう語る。

「サド侯爵は残虐プレイの描写の多い彼の作品群からサディスト、またはSMコミュニティを主宰していたがために"ご主人さま"側と思われがちですが、現実は真逆でした。でも、当時の知識人や貴族などはマゾの人がとても多かったので、普通のことだとも言えるのですが」

投獄中は、妻から差し入れられたという円筒状の「モノ」で肛門自慰にふけっていたともいわれているサド侯爵。かなりガチなマゾだったようだ。

■偉人には童貞が多い?


人類の歴史上、偉業を成し遂げた有名人にも童貞と噂されている人物は少なくない。
プラトン、カント、ニュートン、アンデルセン、ニーチェ、ベートーベン、ライト兄弟……など歴史の授業でも名前の挙がる偉人ばかりだ。

また日本にも童貞と思しき偉人はいる。有名なのが高杉晋作、伊藤博文、山縣有朋など明治政府の礎をつくったエリートらから「先生」と慕われた吉田松陰。さらに「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」でもおなじみの俳人・正岡子規も童貞容疑が濃厚だ。

「女とやったら負けだと思っている」と考えていた童貞原理主義系偉人も少なくなかった?

(取材/コバタカヒト[Neutral]、尾谷幸憲)

■週刊プレイボーイ36号「12ページ特集 できる大人のピンク話のネタ大全」より


【電子版】http://wpb.shueisha.co.jp/2013/11/05/22840/

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