浙江省杭州市内で28日、地下鉄車内で大声で携帯電話で話す女性が注意されたところ、「私に道徳の持ち合わせはないんだよ!」と“逆ギレ”した。トラブルを撮影した動画も公開された。
女性は「私は法律で飯を食っているんだ」などとも叫んだという。地元メディアの銭江晩報が報じた。

 トラブルが発生したのは午後4時ごろだった。杭州市の地下鉄2号線内で、携帯電話で話している女性がいた。車内はそれほど混んでいなかった。

 女性は企業の顧客向けサービスに電話していたようで、「頭が悪い」などと腹を立て、「超級の大声」で話していたという。
乗り合わせた女子大学生がたまりかねて、「申し訳ありませんが、もう少し小さな声でお願いないでしょうか。車内には乗客の皆さんがいますから」と注意した。

 すると電話をかけていた女性は、「私に道徳の持ち合わせはないんだよ。ほかの人に被害を与えたというなら、責任を取ってやるよ」などと怒鳴りはじめた。

 中国では、地下鉄に警備員を乗り込ませている場合がある。女子学生は、警備員を呼んだ。
警備員も、車内で大声で携帯電話で話すと他の乗客に迷惑なので、やめるように忠告した。

 しかし女性はひるまなかった。「私は必要だから電話しているんだよ。だれかに損害を与えたなら、責任をとってやるよ」、「(体に損傷があったなら)病院に行って証明を取ってきな。弁償してやるよ。それぐらいのカネはあるよ。
もっとも偽の証明を作られたんじゃ、困るけどね」などと怒鳴り続けた。

 女性は「私は法律で飯を食っているんだ。たくさん稼いでいるんだ」などとも言ったという。

 女性は最後に、自分の身分証を示し、携帯電話番号も告げ、「私を呼ぶんだったら、警察を通してにしてくれ。警察じゃなきゃ、受け付けないよ。警察が動いてくれなけりゃ、あんたは……」と、極めて下卑た言葉で女子大生を罵った。


 銭江晩報は、同トラブルに遭遇した地下鉄の警備員にも話を聞いた。警備員はトラブルの発生と経緯について、事実と認めた。女性の声は「実に大きく、聞くに堪えない言葉づかいもありました」という。

 同警備員によると、女子学生はたまりかねたのか、人民路駅で降りてしまった。女性は車内でなおも、降りた女子学生を大声で罵り続けていたと言う。警備員は「この仕事を初めて1年になりますが、ああいうすごいお客さんは初めてです」、「なにしろ理屈が全く通じませんでした。
あれじゃ、忠告なんて無理ですよ」と述べた。(編集担当:如月隼人)(写真は銭江晩報の28日付報道の画面キャプチャー)


【関連記事】
日本人と中国人、何でこんなに差? 日本の教育は「秩序とルールと信用を守る」根性を養う
激怒した女性店員、使用中の生理用品を客の顔に投げつける 客にも問題行為=中国
中学教師が酔って店先で立小便、抗議の店主をいきなり殴る=中国
中国人の外食問題 西洋料理店で「中華料理ない」と騒ぐ、ステーキ切ったら「血の色」と文句、バイキング式なら「全部取り」
呆れた中国人:コンビニで購入前のアイス食べる嫁、注意した店員を殴る夫=新婚旅行先の北海道で