クレジットカードのサインの字、上手い下手を店員は見ているのか


クレジットカードの署名など、お店で「字を書く機会」ってわりとありますが、店員さんや他のお客さんを待たせないよう焦り、いつにも増して雑な字になってしまうので、毎回恥ずかしい気持ちでレジを後にする筆者。
店員さんは、お客さんの字を気にしているのでしょうか? 店員経験のある5人に聞いてみました。

お客さんの字、見てますか?

ありがたや~!反応するのは「きれいな字」!


――お客さんの字を見て、何か思うこと(とき)はありますか?

「自分の字が汚いので、お客様のきれいな字を見たときは尊敬する」(30代男性/ゲーム販売店)
「きれいな字を見たとき、きれいだなと思う」(20代女性/郵便局)

「きれいな字に反応する」という回答が。
お客にとってプラスのときばかり反応してくださるという、ちょっと予想外のうれしい展開ついでに、こんな質問をしてみました。

――「きれいな字とガサツな字、どちらが印象に残りますか?」

クレジットカードのサインの字、上手い下手を店員は見ているのか


キレイな字…60%
ガサツな字…40%

「ガサツな字は、とくに印象を持たない」(30代男性/ゲーム販売店)
「皆さん早く済ませようとするせいか、雑な字が普通な印象なので、きれいな字の方が印象に残る」(20代女性/郵便局)

僅差ですが「きれいな字」の方が印象に残るようです!
雑な字で書いても平気な気がして、肩の力が抜けてきました。

しかしやはり、見ているんですって。というか、見なきゃいけない場合もあるんですって。


気になるのは「字」ではなく!?


「変わった名前を見たとき、印象に残る」(30代男性/美容室)

「変わった名前、変な名前…とか、なんて読むんだ?と思う」(20代女性/レストラン受付)

字の上手下手ではなく、名前ときましたか! そっちの方が直しようが無さそう…。
レストラン受付のお仕事などは、お客さんが書いた名前を呼ぶことも多いですよね。そのため名前に意識が向くのでしょうか。


クレジットカードのサインの字、上手い下手を店員は見ているのか


お客さんの名前の字が読めず、「絶対違うだろう」という名前で恐る恐る呼ぶことも多々あるそうです。
字が下手ということと同時に名前まで覚えられたら恥ずかしい! 店員さんを困らせないためにも、やっぱりできるだけ丁寧に書くようにします。


字をきれいにしておく必要がある人たち


―――お客さんが書いた名前が、自分と同じ名前だと印象に残りますか?

クレジットカードのサインの字、上手い下手を店員は見ているのか


はい…80%
どちらとも言えない…20%


「経験はないけれど、つい『私も同じ名前です』と言う気がする」(20代女性/元絵画販売)

「同じ名前ということが話のきっかけになるので、まだ覚えている」(20代女性/レストラン受付)

どちらとも言えないという人は、こんな意見。
「一瞬、お?と思うが、すぐに忘れてしまう」(30代男性/ゲーム販売店)

いずれにしても店員さんは、自分と同じ名前に反応しがちな傾向にあるようです。ということは「同じ名前だ!」と思った店員さんはそのとき、普段よりさらに字を意識して見ているということですね。
全国の佐藤さん、ご注意を! しかし佐藤さんは、自分以外の佐藤さんがいても、「あ!同じ名前だ」と思わないと思うので、それこそ筆者の名前「武井」あたりが、「私も武井なんですー」となりそうですよね。「武井」あたりの人、がんばりましょう。



心奪われる「筆記体」


クレジットカードのサインの字、上手い下手を店員は見ているのか


店員の立場だった頃のことを筆者も思い出してみると、お客様の字は基本的に気にしたことがありませんでした。ミスをしないよう手一杯だったのです。仕事に余裕をもてていたら、そういったところも気にするのかもしれません。
唯一意識したのが、クレジット払いのお客様が名前を筆記体で書かれたとき。クレジット操作は、失敗したらお客様にも迷惑がかかってしまうため特に神経を使っていたのですが、そんなときでも筆記体スラスラ攻撃には心を奪われました。
(武井怜)