北海道全179市町村の「道の駅」完全制覇を目指すバスツアーがある
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本格的な春が来て、そろそろ観光シーズン。車で遠出をする時に、つい立ち寄ってしまうのが道の駅だ。

これまでは旅行や帰省などのついでで立ち寄ることの多かった道の駅だが、最近はバスツアーでも「道の駅に行こう」と謳うツアーが増えてきているらしい。

バスツアーといえばバスに乗って観光名所を巡り、帰りにお土産屋さんに立ち寄る……そんなイメージ。
しかし、去年くらいからツアー会社による「道の駅」推しのバスツアーがあちらこちらで見られるようになった。

その中でもクラブツーリズムさんが企画する「北海道全179市町村完全制覇&2017年道の駅スタンプラリー」バスツアーはその名の通り、今年4月よりはじまったバスツアー。

どんな旅なのかをクラブツーリズムさんに伺ってみたところ、
「これは4月から1年かけて行われる全16回の日帰りバスツアーで、今年で2回目の人気ツアーです。北海道179市町村を巡り、観光しながら北海道中の道の駅を巡り尽します」
という、道の駅マニアにはたまらないツアーなのである。

北海道全179市町村の「道の駅」完全制覇を目指すバスツアーがある
スタンプラリーなので、こんなスタンプブックももらえます(写真は2016年のもの)。


観光ではなかなか訪れない地域を巡る魅力


直近の4月・5月は札幌近郊9市町村に道の駅4カ所、空知地方13市町村に道の駅5カ所、後志・積丹地方11市町村に道の駅6カ所などなど。
全制覇だけでなく、気になる箇所の1回だけの参加もOK。もちろん全制覇したい人はぜひチャレンジしたいところ。

このツアーの何が魅力かといえば、道の駅と合わせて、通常観光では訪れることがなかなかない地域を巡るところだという。
確かに普通の旅行では、離れた土地の道の駅なんて巡るチャンスは滅多にない。これなら気軽に巡れそうだ。


「クラブツーリズムとして各市町村ごとにオリジナルの到達証明書も発行しており、それを集めることを楽しみにされている方も多くいらっしゃいます。また、シリーズツアーなので自然に顔見知りとなり、そのツアーで知り合ったお友達に会うのも楽しみというお声もいただいてます」(クラブツーリズム担当者)

どんな道の駅が人気なのかも聞いてみたところ、「花ロードえにわ、ニセコビュープラザ、230ルスツなど、旬野菜や地元特産の果物などの買い物ができる駅が人気ですね」とのこと。

参加者の年齢は、バスツアーでは最も多いとされる60代~70代が中心だが、10代から90代まで幅広く参加者がいるそうだ。そして道内だけでなく、道外から参加する旅行者もいるのだとか。

道の駅といえば、昔はトイレと売店程度だった道の駅も、人が集まることで名産物を売るスポットとなり、ここでしか購入できない限定おみやげ品、なんてものも登場。テレビや雑誌をにぎわした。
旅行の目的はないけど道の駅へ遊びに行く人が増え、数年前には全国1000カ所以上に設置されたそうだ。今や道の駅はただの休憩所ではなくちょっとした観光名所。

でも自分で運転していくのは面倒くさい。なんて人は、これからの観光シーズン、バスで行けるラクチン&変わった北海道の旅を楽しんでみては。
(のなかなおみ)