「どすえ」と言えば舞妓さん。彼女たちのはんなりとした姿をそのまま音にしたかのような奥ゆかしいその響き。
古都・京都の伝統が息づく美しいその言葉が、なんだかとんでもない進化を遂げてしまった。ヤバイヤバイ、超ヤバイ。

語彙力のなさがヤバイ西谷堂


「語彙力などの京都の奥ゆかしい文化を捨て去った甘味処です。 This is Kyoto!!!!」というコメントと共にツイッターに投稿された写真は、京都の「西谷堂」という京菓子店のお品書きを写したもの。おいしそうなぜんざいの写真に添えられているのは、「ヤバイヤバイ ヤバイ寒天ぜんざい ヤバイどすえ」という文字。京都っぽい筆書き風のフォントも相まったこの謎の魅力にハマってしまうTwitterユーザーが続出し、「ヤバイどすえw 」「ヤバイどすえに耐えられない」と、さっそくヤバイくらいに浸透し始めている。

その他、抹茶の寒天ぜんざい、黒砂糖の寒天ぜんざいの写真にも商品名の部分以外全く同じコメントが添えられており、ヤバイということと商品名しか伝わってこないこのお品書き。
それでも「行ってみたくなった!」「京都行ったら寄るわ」と興味を持つ人は後を絶たないよう。「お品書きなのに書いてあることに品がないわw」という鋭いツッコミも入っていた。

どすえを超押してくるヤバイ西谷堂


西谷堂は、京都に3店舗を構える明治25年創業という伝統のある京菓子店。公式サイトを覗いてみると、「ヤバイどすえ」以外にも魅力的なセンスを持つ商品がラインアップされていることが判明した。

「超どすえ水ようかん」は全部で3種類。「超おいしくて超あっさり味」という説明があるのだが、「超どすえ」とはいったいどういう意味なのかは全く分からない。
さらに、「ぐーどすえ金つば」という商品もあるが、とんでもないセンスの言葉に触れすぎたためか、こちらは何となくしっくりくる気さえしてくる。英語である「ぐー」の方が「超」よりもインパクトが薄いというのも不思議な話だ。

「ヤバイどすえ」「超どすえ」「ぐーどすえ」と、超ヤバイ「どすえ三段活用」を見せつけてきた西谷堂。その言語感覚で多くの人を虜にしており、今後「どすえシリーズ」への需要が高まってくることは必至だろう。また新たな“どすえ”を開発してほしいものどすえ。