絶対にトイレに困らないトイレツアー、ルーレット任せのツアー、名字が“田中”の人だけ参加できるツアー、などユニークなツアーを行っている、京都観光ガイドの「ことぶら-古都京都をぶらりと探訪-」。
参加できるのは「田中さん」だけ! 謎すぎるツアーの数々が誕生するまで


『本能寺の変』を再現、ヒゲだらけのツアー、「ことぶら」謎企画の一部を紹介



・ルーレットを回して京都を巡るガイドツアー
参加できるのは「田中さん」だけ! 謎すぎるツアーの数々が誕生するまで

碁盤の目のような京都の地形を生かし、ルーレットを回して出た方角に、出た数字のブロックだけ進める。ルーレット任せなのでなかなかゴールできかったり、予想外の場所にたどり着いたり。


・参加資格はヒゲが生えている人! ヒゲの偉人の史跡を巡るヒゲツアー
ヒゲを生やした偉人の史跡をその気持ちになって巡るツアー。付けヒゲをつけて参加する。本物のヒゲがある人は割引も。
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・敵は本能寺にあり!本能寺の変前夜の行軍を踏破するスパルタウォーキングツアー!
明智光秀はどうやって本能寺に向かったのか? 亀山城から旧本能寺までのルート、27キロを8時間もかけて実際に歩く過酷なツアー。
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ことぶらに参加するため京都に来る人も! 面白ツアーの魅力を聞いてみた



ことぶら代表の田中英哉(ひでや)さんに話を聞いた。
参加できるのは「田中さん」だけ! 謎すぎるツアーの数々が誕生するまで
ことぶらを運営する田中英哉さん


―― ことぶら立ち上げのきっかけ、経緯を教えてください

以前勤めていた会社の社内ベンチャーがきっかけです。
1週間に1日だけ時間をもらい、新規事業を展開したいと考え、生まれ育った京都に貢献出来る事業として立ち上げました。

―― 田中さんが考える京都の魅力とは?

ちょっと歩けば、世界的に有名な名所が当たり前のようにあるところです。また、古いものを大切に残しながら、新しいものもどんどん取り入れているところも魅力的だと思います。

―― ユニークなツアーはどのように思いつくのでしょうか?

降りて来ます(笑) 子どもの頃にごっこ遊びをしていた事を企画として実現させています。
参加できるのは「田中さん」だけ! 謎すぎるツアーの数々が誕生するまで
本能寺の変を再現するツアーにて。明智光秀役はガイドであり、ラジオDJ語り塾塾長のターキーさん。

参加できるのは「田中さん」だけ! 謎すぎるツアーの数々が誕生するまで
本能寺の変を再現するツアーにて。信長に不満がある様子の光秀。


―― ことぶらをやっていてよかったと思うことは?

毎週のように、新たな出会いとコミュニケーションの場となっていることです。参加者さん同士が仲良くなって行く姿を見ていると嬉しくなります。
僕自身も色々な人と仲良くなって、全国にどんどん友達が出来て嬉しいです。

―― ツアーの中で印象に残っている出来事があれば教えてください

参加者の方に、次のツアーの日程や時間などの詳細を聞かれた時のことです。主催者の僕が把握していないのに、他の常連さんが全て把握されていて、僕の代わりに全て答えて下さいました。それ以降、ことぶらの予定を確認したい時は毎回その人に聞いています(笑)
参加できるのは「田中さん」だけ! 謎すぎるツアーの数々が誕生するまで
転ばぬ先のトイレ、をテーマにトイレをめぐるツアー。トイレの前でガイドの説明に耳を傾ける参加者たち。


―― ツアーの参加者はどんな人が多いですか?
老若男女問わずお越し頂いております。最も多い年齢層は30代から40で、男女比率は同じです。7割がお一人様で、3割が複数名でのご参加です。


―― 観光ツアーというと、京都以外の人が多いイメージがあります
京都からのご参加も全体の3割くらいいらっしゃいます。京都以外の関西から4割、残り3割が全国各地ですね。

―― 今後やってみたい企画はありますか?
思いついたらその瞬間に企画して告知しているので、今は特に無いですね。出し惜しみせずにラインナップしております。

―― ことぶらのツアーに参加してみたいと考えている人に、メッセージをお願いします
ことぶらは皆さんにとっての第三の故郷を目指しています。京都を第二の故郷と思われている方は多く、最近までは京都に来たついでに参加されるというパターンが多かったです。


しかし、今ではことぶらイベントに参加するために京都に来られ、ついでに京都観光される方も増えて来ました。京都人と他府県の人の交流ともなっていますので、京都の人もそれ以外の人も、ことぶらは「場所」だと思って遊びに来てくださいね。皆さんのご参加を楽しみにお待ちしております。
参加できるのは「田中さん」だけ! 謎すぎるツアーの数々が誕生するまで


ことぶらそのものが「観光名所」となりつつあるようだ。主催者と参加者の距離が近く、京都を知っている人にとっても、知らない人にとっても、新しい発見ができることが魅近くなのだろう。

すでに現在告知しているイベントは残席が埋まりつつあるそう。
参加してみたい方はお早めに!

画像提供:京都観光ガイド ことぶら http://www.lifecrew.jp/kotobura/